pg_trace

PostgreSQL 接続のトレースを有効にする

説明

bool pg_trace(
    string $filename,
    string $mode = "w",
    PgSql\Connectionnull $connection = null,
    int $trace_mode = 0
)

pg_trace は、PostgreSQL フロントエンド/ バックエンド間の通信をデバック用のファイルにトレースすることを有効にします。 このトレース結果を完全に理解するためには、PostgreSQL 通信プロトコルの詳細に 精通している必要があります。

そうでない人にとっても、サーバーに送られたクエリのエラーを トレースすることは有用です。試しに grep '^To backend' trace.log を実行し、実際に PostgreSQL サーバーに送信される クエリを見てみるとよいでしょう。詳細な情報は » PostgreSQL Documentation を 参照ください。

パラメータ

filename

トレースログを書き込むファイルの名前(フルパスを含む)。 fopen と同じ。

mode

オプションのファイルアクセスモード。fopen と同じです。

connection

PgSql\Connection クラスのインスタンス。 connectionnull, の場合、デフォルトの接続を使います。 デフォルトの接続とは、pg_connect または pg_pconnect によって確立された直近の接続です。

警告

PHP 8.1.0 以降では、デフォルトの接続を使うことは推奨されなくなりました。

trace_mode

オプションのトレースモード。 定数 PGSQL_TRACE_SUPPRESS_TIMESTAMPSPGSQL_TRACE_REGRESS_MODE を指定します。

戻り値

成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

変更履歴

バージョン 説明
8.3.0 trace_mode が追加されました。
8.1.0 connection は、PgSql\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
8.0.0 connection は、nullable になりました。

例1 pg_trace の例

<?php
$pgsql_conn = pg_connect("dbname=mark host=localhost");

if ($pgsql_conn) {
   pg_trace('/tmp/trace.log', 'w', $pgsql_conn);
   pg_query("SELECT 1");
   pg_untrace($pgsql_conn);
   // /tmp/trace.log にバックエンドの通信が記録される
} else {
   print pg_last_error($pgsql_conn);
   exit;
}
?>

参考

  • fopen
  • pg_untrace