pg_select

レコードを選択する

説明

arraystringfalse pg_select(
    PgSql\Connection $connection,
    string $table_name,
    array $conditions,
    int $flags = PGSQL_DML_EXEC,
    int $mode = PGSQL_ASSOC
)

pg_select は、field=>value 形式の conditions で指定したレコードを選択します。 クエリに成功した場合、conditions で指定した条件に マッチする全てのレコードとフィールドを含む配列が返されます。

flags が指定された場合、 指定したフラグとともに pg_convertconditions に適用されます。

mode が指定された場合、 戻り値は PGSQL_NUM の場合配列、 PGSQL_ASSOC の場合連想配列(これがデフォルトです)、 PGSQL_BOTH の場合数値と連想配列のインデックスが両方含まれた配列になります。

pg_update は生の値を渡します。 値はエスケープするか、PGSQL_DML_ESCAPE オプションを指定しなければいけません。 PGSQL_DML_ESCAPE はパラメータや識別子をクォートし、エスケープします。 よって、テーブル/カラム名は大文字小文字を区別します。

エスケープやプリペアドクエリであっても、 LIKE, JSON, Array, Regex などのクエリを守れない可能性があることに注意してください。 これらのパラメータはコンテクストに応じて処理されるべきです。 たとえば、値をエスケープ/検証する処理を行うことなどです。

パラメータ

connection

PgSql\Connection クラスのインスタンス。

table_name

行を選択するテーブルの名前。

conditions

テーブル table_name のフィールド名をキーに、 取得対象となる行にマッチするデータを値にもつ配列。

flags

PGSQL_CONV_FORCE_NULL, PGSQL_DML_NO_CONV, PGSQL_DML_ESCAPE, PGSQL_DML_EXEC, PGSQL_DML_ASYNC, PGSQL_DML_STRING の組み合わせ。 flags の一部に PGSQL_DML_STRING が含まれていた場合、クエリ文字列が返されます。 PGSQL_DML_NO_CONV あるいは PGSQL_DML_ESCAPE が設定されている場合は、 内部的に pg_convert を呼び出しません。

mode

PGSQL_ASSOC, PGSQL_NUM, PGSQL_BOTH の組み合わせ。 PGSQL_ASSOC が設定されている場合、 戻り値は連想配列になります。 PGSQL_NUM が設定されている場合、 戻り値は配列になります。 PGSQL_BOTH が設定されている場合、 戻り値は数値と連想配列のインデックスが両方含まれた配列になります。

戻り値

flagsPGSQL_DML_STRING が渡された場合は文字列を返します。 それ以外の場合は、成功時に配列を返します。 失敗した場合に false を返します

変更履歴

バージョン 説明
8.1.0 connection は、PgSql\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、リソース を期待していました。
7.1.0 mode パラメータが追加されました。

例1 pg_select の例

<?php 
  $db = pg_connect('dbname=foo');
  // これは少しだけ安全です。なぜなら、全ての値がエスケープされるからです。
  // しかし、PostgreSQL は JSON/Array をサポートしています。これらの型に
  // ついてはエスケープされたクエリや、プリペアドクエリでも安全ではありません。
  $rec = pg_select($db, 'post_log', $_POST);
  if ($rec) {
      echo "選択されたレコード:\n";
      var_dump($rec);
  } else {
      echo "ユーザーが誤った入力を送信しました。\n";
  }
?>

参考

  • pg_convert