imap_get_quota

クオータレベルの設定、メールボックス毎の使用状況を取得する

説明

arrayfalse imap_get_quota(IMAP\Connection $imap, string $quota_root)

クオータレベルの設定、メールボックス毎の使用状況を取得します。

この関数の非管理者向けバージョンは、 PHP の imap_get_quotaroot 関数を参照ください。

パラメータ

imap

IMAP\Connection クラスのインスタンス。

quota_root

quota_root は、通常 user.name という形式にする必要があります。 name は、情報を取得したいメールボックスの名前です。

戻り値

指定したメールボックスの limit と usage をキーとした整数値を配列として返します。 limit の値は、このメールボックスで最大使用可能な大きさを表します。 usage の値は、このメールボックスの現在の使用状況を示します。 失敗した場合に false を返します。

PHP 4.3 では、この関数は » RFC2087 で述べられている機能をより適切に反映するようになっています。 戻り値の配列からは、サポートするリソース (例:メッセージ、あるいはサブフォルダ)数の制限をなくし、 名前つきリソースを独立した配列のキーとして受信するようにしました。 各キーの値は配列となっており、その中に usage と values の値が格納されています。

過去との互換性を保つため、旧来のアクセス方法も使用可能です。 しかし新しい方法に変更することを推奨します。

変更履歴

バージョン 説明
8.1.0 引数 imap は、IMAP\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、有効な imap リソース が期待されていました。

例1 imap_get_quota の例

<?php
$mbox = imap_open("{imap.example.org}", "mailadmin", "password", OP_HALFOPEN)
      or die("接続できません: " . imap_last_error());

$quota_value = imap_get_quota($mbox, "user.kalowsky");
if (is_array($quota_value)) {
    echo "Usage level is: " . $quota_value['usage'];
    echo "Limit level is: " . $quota_value['limit'];
}

imap_close($mbox);
?>

例2 4.3 以降のバージョンでの imap_get_quota の例

<?php
$mbox = imap_open("{imap.example.org}", "mailadmin", "password", OP_HALFOPEN)
      or die("接続できません: " . imap_last_error());

$quota_values = imap_get_quota($mbox, "user.kalowsky");
if (is_array($quota_values)) {
   $storage = $quota_values['STORAGE'];
   echo "STORAGE usage level is: " .  $storage['usage'];
   echo "STORAGE limit level is: " .  $storage['limit'];

   $message = $quota_values['MESSAGE'];
   echo "MESSAGE usage level is: " .  $message['usage'];
   echo "MESSAGE limit is: " .  $message['limit'];

   /* ...  */
}

imap_close($mbox);
?>

注意

この関数は、現在、c-client2000 以降のライブラリを使用しているユーザーのみ使用可能です。

指定する imap は、 メールの管理者としてオープンしたものである必要があります。 そうでない場合は、この関数は失敗します。

参考

  • imap_open
  • imap_set_quota
  • imap_get_quotaroot