strtr
文字の変換あるいは部分文字列の置換を行う
説明
string strtr(string $string
, string $from
, string $to
)
代替のシグネチャ (名前付き引数をサポートしていません):
string strtr(string $string
, array $replace_pairs
)
from
と to
の長さが異なる場合、長い方の余分な文字は無視されます。
返される文字列の長さは、もとの string
と同じになります。
引数を二つだけ渡す場合は、二番目の引数を
array('from' => 'to', ...)
形式の配列にしなければなりません。
返される値は文字列で、もとの文字列中にある配列のキーと同じ部分を対応する値で置換したものとなります。
一番長いキーから順に調べます。一度部分文字列の置換を行うと、
置換後の文字列がさらに置換の対象となることはありません。
この場合は、配列のキーと値は任意の長さにすることができますが、キーを空にすることだけはできません。
さらに、返される文字列の長さはもとの string
とは異なる可能性があります。
しかし、この関数が最も効率的に働くのは、すべてのキーが同じ長さである場合です。
パラメータ
-
string
-
変換する文字列。
-
from
-
to
に変換される文字列。
-
to
-
from
を置換する文字列。
-
replace_pairs
-
replace_pairs
パラメータを
to
や from
のかわりに使用することができます。この場合は
array('from' => 'to', ...)
形式の配列となります。
replace_pairs
の中に空文字列
(""
) のキーがある場合は、その要素は無視されます。
PHP 8.0.0 以降では、この場合 E_WARNING
が発生します。
例
例1 strtr の例
<?php
// この形式の場合、strtr() はバイト単位での変換を行います。
// したがって、ここではシングルバイトエンコーディングを想定しています。
$addr = strtr($addr, "äåö", "aao");
?>
次の例は、引数を二つだけ指定して strtr
をコールしたときの挙動を示すものです。置換の優先度
("h"
よりもっと長いキーに一致しているので、この置換は行われていないこと)、
そして一度置換した文字列はもう置換の対象にならないことを確認しましょう。
例2 2 つの引数を伴う strtr の例
<?php
$trans = array("h" => "-", "hello" => "hi", "hi" => "hello");
echo strtr("hi all, I said hello", $trans);
?>
これらふたつのモードの挙動は大きく異なります。引数が三つの場合は
strtr はバイト単位で置換し、二つの場合はより長い部分文字列を置換します。
例3 strtr の挙動の比較
<?php
echo strtr("baab", "ab", "01"),"\n";
$trans = array("ab" => "01");
echo strtr("baab", $trans);
?>