str_getcsv
CSV 文字列をパースして配列に格納する
説明
array str_getcsv(
string $string,
string $separator = ",",
string $enclosure = "\"",
string $escape = "\\"
)
注意:
この関数はロケール設定を考慮します。
例えば、LC_CTYPE が en_US.UTF-8 の場合、
1 バイトエンコーディングでエンコードされたデータが
間違って処理されるかもしれません。
パラメータ
-
string
-
パースする文字列。
-
separator
-
separator パラメータで、フィールドのデリミタを設定します。
シングルバイト文字 1 文字のみでなければなりません。
-
enclosure
-
オプションの enclosure パラメータで、フィールド囲いこみ文字を設定します。
シングルバイト文字 1 文字のみでなければなりません。
-
escape
-
オプションの escape パラメータで、エスケープ文字を設定します。
シングルバイト文字 1 文字のみ、または空文字列でなければなりません。
空文字列("") を指定すると、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構が無効になります。
注意:
enclosure の文字は、フィールド内で2回出力される
ことでエスケープされます。しかし、
escape 文字はその代替として使えます。
デフォルトのパラメータの値
"" と \" は同じ意味を持ちます。
enclosure の文字を
escape 文字でエスケープすることには、
特別な意味はありません。それ自身をエスケープする意味ですらありません。
警告
PHP 8.4.0 以降では、escape
のデフォルト値に依存することは非推奨となりました。
位置指定の引数か、名前付き引数
を使用して明示的に指定する必要があります。
警告
escape
が空の文字列("")以外に設定されているとき、
» RFC 4180
に準拠しない CSV が生成されたり、PHP の CSV
関数を介してラウンドトリップ(往復変換)でデータが壊れる可能性があります。
escapeのデフォルト値は"\\"
なので、明示的に空の文字列を指定することを推奨します。デフォルト値は、PHP 9.0
以降の将来のバージョンで変更予定です。
戻り値
読み込んだフィールドの内容を配列で返します。
エラー / 例外
separator または enclosure が
1 バイト長ではない場合、ValueError をスローします。
escape が 1 バイト長、または空文字列ではない場合、
ValueError をスローします。
例
例1 str_getcsv の例
<?php
$string = 'PHP,Java,Python,Kotlin,Swift';
$data = str_getcsv($string, escape: '\\');
var_dump($data);
?>
array(5) {
[0]=>
string(3) "PHP"
[1]=>
string(4) "Java"
[2]=>
string(6) "Python"
[3]=>
string(6) "Kotlin"
[4]=>
string(5) "Swift"
}
例2 str_getcsv に空文字列を指定した例
警告
この関数に空文字列を指定すると、
空の配列ではなく 値 [null] を返します。
<?php
$string = '';
$data = str_getcsv($string, escape: '\\');
var_dump($data);
?>
参考
- fputcsv
- fgetcsv
- SplFileObject::fgetcsv
- SplFileObject::fputcsv
- SplFileObject::setCsvControl
- SplFileObject::getCsvControl