odbc_connect

データソースに接続する

説明

Odbc\Connectionfalse odbc_connect(
    string $dsn,
    stringnull $user = null,
    stringnull $password = null,
    int $cursor_option = SQL_CUR_USE_DRIVER
)

他の ODBC 関数を使用するには、 この関数が返す接続 ID が必要となります。 異なる db や異なる権限を使用する限り、 複数の接続を同時にオープンすることができます。

いくつかの ODBC ドライバでは、 複雑なストアド・プロシージャの実行時に次のようなエラーにより失敗する可能性があります。 "Cannot open a cursor on a stored procedure that has anything other than a single select statement in it" SQL_CUR_USE_ODBC を使用することにより、 このようなエラーを回避できる可能性があります。 また、いくつかのドライバは odbc_fetch_row においてオプションの row_number パラメータをサポートしません。 この場合でも、SQL_CUR_USE_ODBC により解決できる可能性があります。

パラメータ

dsn

接続に使用するデータベースソース名。 あるいは、DSNではない接続文字列を使用することもできます。

user

ユーザー名。 dsnuid が含まれている場合、このパラメータは無視されます。 user を指定せずに接続する場合、null を指定します。

password

パスワード。 dsnpwd が含まれている場合、このパラメータは無視されます。 password を指定せずに接続する場合、null を指定します。

cursor_option

この接続で使用するカーソルの型。 通常はこのパラメータは必要ありませんが、いくつかの ODBC ドライバの問題に対処する際には有用です。

次のような定数がカーソル型として定義されています。

  • SQL_CUR_USE_IF_NEEDED
  • SQL_CUR_USE_ODBC
  • SQL_CUR_USE_DRIVER

戻り値

ODBC 接続を返します。 失敗した場合に false を返します

変更履歴

バージョン 説明
8.4.0 引数 odbc は、Odbc\Connection クラスのインスタンスを期待するようになりました。 これより前のバージョンでは、resource を期待していました。
8.4.0 この関数は Odbc\Connection クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、resource を返していました。
8.4.0 user および password が nullable となりました。 また、省略できるようになり、デフォルトでは null となるようになりました。
8.4.0 以前のバージョンでは、password に空文字列を指定した場合、 dsn に対して生成される接続文字列に pwd が含まれていませんでした。 このバージョンからは、空文字列が値に指定された pwd を含んだ状態で生成されるようになりました。 以前の挙動に戻したい場合は、passwordnull を指定してください。
8.4.0 以前のバージョンでは、dsnuid または pwd のいずれかが含まれていると、 user および password の両方が常に無視されていました。 このバージョンからは、dsnuid が含まれている場合にのみ user が無視され、 dsnpwd が含まれている場合にのみ password が無視されるようになりました。

例1 DSN なしの接続

<?php
// Microsoft SQL Server using the SQL Native Client 10.0 ODBC Driver - allows connection to SQL 7, 2000, 2005 and 2008
$connection = odbc_connect("Driver={SQL Server Native Client 10.0};Server=$server;Database=$database;", $user, $password);

// Microsoft Access
$connection = odbc_connect("Driver={Microsoft Access Driver (*.mdb)};Dbq=$mdbFilename", $user, $password);

// Microsoft Excel
$excelFile = realpath('C:/ExcelData.xls');
$excelDir = dirname($excelFile);
$connection = odbc_connect("Driver={Microsoft Excel Driver (*.xls)};DriverId=790;Dbq=$excelFile;DefaultDir=$excelDir" , '', '');
?>

参考

  • 持続的な接続の場合: odbc_pconnect