natsort

"自然順"アルゴリズムで配列をソートする

説明

true natsort(array &$array)

この関数は、人間が行うような手法でアルファベットまたは数字の文字列の順番を キー/値の関係を保持したままソートします。 これは、"自然順(natural ordering)"と呼ばれているものです。 このアルゴリズムと (sort を用いた) 通常のコンピュータ文字列ソートアルゴリズムの違いを示す例を以下に示します。

注意:

比較結果が等しくなる二つの要素があった場合、それらの並び順は保持されます。PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、ソートした配列におけるそれらの並び順は不定でした。

注意:

この関数をコールすると、配列の内部ポインタは最初の要素にリセットされます。

パラメータ

array

入力の配列。

戻り値

常に true を返します。

変更履歴

バージョン 説明
8.2.0 戻り値の型が、true になりました。これより前のバージョンでは、bool でした。

例1 natsort の基本的な使用例

<?php
$array1 = $array2 = array("img12.png", "img10.png", "img2.png", "img1.png");

asort($array1);
echo "Standard sorting\n";
print_r($array1);

natsort($array2);
echo "\nNatural order sorting\n";
print_r($array2);
?>

上の例の出力は以下となります。

Standard sorting
Array
(
    [3] => img1.png
    [1] => img10.png
    [0] => img12.png
    [2] => img2.png
)

Natural order sorting
Array
(
    [3] => img1.png
    [2] => img2.png
    [1] => img10.png
    [0] => img12.png
)

より詳細な情報については、Martin Poolの » Natural Order String Comparison ページを参照ください。

例2 natsort をより知るための例

<?php
echo "負の数\n";
$negative = array('-5','3','-2','0','-1000','9','1');
print_r($negative);
natsort($negative);
print_r($negative);

echo "ゼロ埋め\n";
$zeros = array('09', '8', '10', '009', '011', '0'); 
print_r($zeros);
natsort($zeros);
print_r($zeros);
?>

上の例の出力は以下となります。

負の数
Array
(
    [0] => -5
    [1] => 3
    [2] => -2
    [3] => 0
    [4] => -1000
    [5] => 9
    [6] => 1
)
Array
(
    [2] => -2
    [0] => -5
    [4] => -1000
    [3] => 0
    [6] => 1
    [1] => 3
    [5] => 9
)

ゼロ埋め
Array
(
    [0] => 09
    [1] => 8
    [2] => 10
    [3] => 009
    [4] => 011
    [5] => 0
)
Array
(
    [5] => 0
    [1] => 8
    [3] => 009
    [0] => 09
    [2] => 10
    [4] => 011
)

参考