Phar::setStub

Phar アーカイブの PHP ローダ (あるいは起動スタブ) を設定する

説明

public bool Phar::setStub(resourcestring $stub, int $length = -1)

注意:

このメソッドは、php.iniphar.readonly0 でないと Phar オブジェクトで動作しません。それ以外の場合は PharException がスローされます。

このメソッドを使用して、新しい Phar アーカイブに PHP 起動ローダスタブを追加します。あるいは、既存の Phar アーカイブのローダスタブを置き換えます。

Phar アーカイブのローダスタブは、 このようにアーカイブを直接インクルードした際に使用されます。

<?php
include 'myphar.phar';
?>

phar ストリームラッパーを使用して次のようにファイルをインクルードした際には、 ローダにはアクセスしません。

<?php
include 'phar://myphar.phar/somefile.php';
?>

パラメータ

stub

文字列あるいはオープンしたストリームハンドル。 この phar アーカイブの実行スタブとして使用します。

length

戻り値

成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

エラー / 例外

php.ini で phar.readonly が有効になっている場合に UnexpectedValueException がスローされます。 変更をディスクに書き込む際に何らかの問題が発生した場合は PharException がスローされます。

変更履歴

バージョン 説明
8.3.0 resourcelength を渡して Phar::setStub をコールすることは、 推奨されなくなりました。 $phar->setStub(stream_get_contents($resource)); に置き換えるべきです。

例1 Phar::setStub の例

<?php
try {
    $p = new Phar(dirname(__FILE__) . '/brandnewphar.phar', 0, 'brandnewphar.phar');
    $p['a.php'] = '<?php var_dump("Hello");';
    $p->setStub('<?php var_dump("First"); Phar::mapPhar("brandnewphar.phar"); __HALT_COMPILER(); ?>');
    include 'phar://brandnewphar.phar/a.php';
    var_dump($p->getStub());
    $p['b.php'] = '<?php var_dump("World");';
    $p->setStub('<?php var_dump("Second"); Phar::mapPhar("brandnewphar.phar"); __HALT_COMPILER(); ?>');
    include 'phar://brandnewphar.phar/b.php';
    var_dump($p->getStub());
} catch (Exception $e) {
    echo 'brandnewphar.phar での書き込み操作に失敗しました: ', $e;
}
?>

上の例の出力は以下となります。

string(5) "Hello"
string(82) "<?php var_dump("First"); Phar::mapPhar("brandnewphar.phar"); __HALT_COMPILER(); ?>"
string(5) "World"
string(83) "<?php var_dump("Second"); Phar::mapPhar("brandnewphar.phar"); __HALT_COMPILER(); ?>"

変更履歴

バージョン 説明
5.4.0 len パラメータが追加されました。

参考

  • Phar::getStub
  • Phar::createDefaultStub