Phar::compress
Phar アーカイブ全体を Gzip あるいは Bzip2 で圧縮する
説明
public Pharnull Phar::compress(int $compression
, stringnull $extension
= null
)
注意:
このメソッドは、php.ini の phar.readonly
が 0
でないと Phar
オブジェクトで動作しません。それ以外の場合は
PharException がスローされます。
tar 形式あるいは phar 形式の phar アーカイブの場合は、
このメソッドはアーカイブ全体を gzip あるいは bzip2 で圧縮します。
できあがったファイルは gunzip/bunzip コマンドで処理することもできますし、
Phar 拡張モジュールで直接透過的に使用することもできます。
zip 形式の phar アーカイブの場合は、このメソッドは失敗して例外が発生します。
gzip で圧縮するためには zlib
拡張モジュールが、そして bzip2 で圧縮するためには
bzip2 拡張モジュールが有効になっていなければなりません。
この関数は phar の内容を変更するので、使用するには INI 設定
phar.readonly
が off になっていなければなりません。
さらに、このメソッドは自動的にアーカイブの名前を変更し、
.gz
あるいは .bz2
を追加します。Phar::NONE
を渡して圧縮を解除した場合は拡張子も削除します。
もうひとつの方法として、ファイルの拡張子を 2 番目のパラメータで指定することもできます。
パラメータ
-
compression
-
圧縮を行う場合には Phar::GZ
あるいは
Phar::BZ2
、圧縮を解除する場合には
Phar::NONE
を指定します。
-
extension
-
デフォルトでは、phar 形式のアーカイブを圧縮する際の拡張子は
.phar.gz
あるいは .phar.bz2
となり、tar 形式のアーカイブを圧縮する際の拡張子は
.phar.tar.gz
あるいは .phar.tar.bz2
となります。伸長の際は、デフォルトの拡張子は
.phar
および .phar.tar
となります。
戻り値
Phar オブジェクトを返します。
失敗した場合は null
を返します。
エラー / 例外
INI 設定 phar.readonly
が on の場合、zlib
拡張モジュールが使用できない場合、あるいは
bzip2 拡張モジュールが使用できない場合に
BadMethodCallException をスローします。
例
例1 Phar::compress の例
<?php
$p = new Phar('/path/to/my.phar', 0, 'my.phar');
$p['myfile.txt'] = 'hi';
$p['myfile2.txt'] = 'hi';
$p1 = $p->compress(Phar::GZ); // /path/to/my.phar.gz にコピーします
$p2 = $p->compress(Phar::BZ2); // /path/to/my.phar.bz2 にコピーします
$p3 = $p2->compress(Phar::NONE); // 例外: /path/to/my.phar は既に存在します
?>
参考
- PharFileInfo::getCompressedSize
- PharFileInfo::isCompressed
- PharFileInfo::compress
- PharFileInfo::decompress
- PharData::compress
- Phar::canCompress
- Phar::isCompressed
- Phar::decompress
- Phar::getSupportedCompression
- Phar::compressFiles
- Phar::decompressFiles