クラス定数

値が変更できない 定数 をクラス内に定義することができます。 クラス定数のデフォルトのアクセス範囲は public です。

注意:

クラス定数は、子クラスで再定義することもできます。 PHP 8.1.0 以降では、final として定義されたクラス定数は、子クラスで再定義できません。

インターフェイスに定数を持たせることもできます。 インターフェイスについてのドキュメント で例を御覧ください。

変数を用いてクラスを参照することも可能です。 変数の値に (selfparentstatic といった) キーワードを指定することはできません。

クラス定数はクラス単位で割り当てられるものです。インスタンス単位ではないことに注意しましょう。

例1 定数の定義と使用

<?php
class MyClass
{
    const CONSTANT = 'constant value';

    function showConstant() {
        echo  self::CONSTANT . "\n";
    }
}

echo MyClass::CONSTANT . "\n";

$classname = "MyClass";
echo $classname::CONSTANT . "\n";

$class = new MyClass();
$class->showConstant();

echo $class::CONSTANT."\n";
?>

特別な ::class 定数を使うと、 コンパイル時の完全修飾クラス名が解決できます。 これは名前空間クラスに役立ちます。

例2 名前空間の ::class の例

<?php
namespace foo {
    class bar {
    }

    echo bar::class; // foo\bar
}
?>

例3 クラス内での定数式の例

<?php
const ONE = 1;

class foo {
    const TWO = ONE * 2;
    const THREE = ONE + self::TWO;
    const SENTENCE = 'The value of THREE is '.self::THREE;
}
?>

例4 PHP 7.1.0 以降の、クラス定数のアクセス範囲

<?php
class Foo {
    public const BAR = 'bar';
    private const BAZ = 'baz';
}
echo Foo::BAR, PHP_EOL;
echo Foo::BAZ, PHP_EOL;
?>

上の例の PHP 7.1 での出力は、このようになります。

bar

Fatal error: Uncaught Error: Cannot access private const Foo::BAZ in …

注意:

PHP 7.1.0 以降は、クラス定数のアクセス範囲を指定できるようになりました。