fileperms

ファイルのパーミッションを取得する

説明

intfalse fileperms(string $filename)

指定したファイルのパーミッションを取得します。

パラメータ

filename

ファイルへのパス。

戻り値

ファイルのパーミッションを数値モードで返します。このモードの下位ビットは chmod に渡すのと同じ形式です。 しかし、大半のプラットフォームでは、それだけではなく filename のファイル形式に関する情報も含まれます。 以下の例で示すのは、ファイルのパーミッションやファイル形式を POSIX システム (Linux や macOS など) で調べる方法です。

ローカルファイルの場合、その戻り値は C ライブラリ関数 stat が返す構造体の st_mode メンバーの値となります。 どのビットがセットされるかはプラットフォームによって異なるので、 パーミッション部分以外のビットをパースしたい場合は各プラットフォームのドキュメントを参照することをおすすめします。

失敗時に false を返します。

エラー / 例外

失敗したときは E_WARNING が発生します。

例1 八進形式でのパーミッションの表示

<?php
echo substr(sprintf('%o', fileperms('/tmp')), -4);
echo substr(sprintf('%o', fileperms('/etc/passwd')), -4);
?>

上の例の出力は以下となります。

1777
0644

例2 完全なパーミッションの表示

<?php
$perms = fileperms('/etc/passwd');

switch ($perms & 0xF000) {
    case 0xC000: // ソケット
        $info = 's';
        break;
    case 0xA000: // シンボリックリンク
        $info = 'l';
        break;
    case 0x8000: // 通常のファイル
        $info = 'r';
        break;
    case 0x6000: // ブロックスペシャルファイル
        $info = 'b';
        break;
    case 0x4000: // ディレクトリ
        $info = 'd';
        break;
    case 0x2000: // キャラクタスペシャルファイル
        $info = 'c';
        break;
    case 0x1000: // FIFO パイプ
        $info = 'p';
        break;
    default: // 不明
        $info = 'u';
}

// 所有者
$info .= (($perms & 0x0100) ? 'r' : '-');
$info .= (($perms & 0x0080) ? 'w' : '-');
$info .= (($perms & 0x0040) ?
            (($perms & 0x0800) ? 's' : 'x' ) :
            (($perms & 0x0800) ? 'S' : '-'));

// グループ
$info .= (($perms & 0x0020) ? 'r' : '-');
$info .= (($perms & 0x0010) ? 'w' : '-');
$info .= (($perms & 0x0008) ?
            (($perms & 0x0400) ? 's' : 'x' ) :
            (($perms & 0x0400) ? 'S' : '-'));

// 全体
$info .= (($perms & 0x0004) ? 'r' : '-');
$info .= (($perms & 0x0002) ? 'w' : '-');
$info .= (($perms & 0x0001) ?
            (($perms & 0x0200) ? 't' : 'x' ) :
            (($perms & 0x0200) ? 'T' : '-'));

echo $info;
?>

上の例の出力は以下となります。

-rw-r--r--

注意

注意: この関数の結果は キャッシュされます。詳細は、clearstatcache を参照してください。

ヒント

PHP 5.0.0 以降、この関数は、 何らかの URL ラッパーと組合せて使用することができます。 どのラッパーが stat ファミリーをサポートしているかを調べるには サポートするプロトコル/ラッパー を参照してください。

参考

  • chmod
  • is_readable
  • stat