説明
void unset(mixed $var, mixed ...$vars)
関数 unset の内部動作は、
破棄しようとする変数の型に依存します。
あるグローバル変数が関数の中で unset
された場合、ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境にある変数は、
unset がコールされる前と同じ値を保持します。
例1 unset の使用例
<?php
function destroy_foo()
{
global $foo;
unset($foo);
}
$foo = 'bar';
destroy_foo();
echo $foo;
?>
グローバル変数を関数の内部で unset するには、
$GLOBALS 配列を使います。
例2 グローバル変数と unset
<?php
function foo()
{
unset($GLOBALS['bar']);
}
$bar = "something";
foo();
?>
参照渡しされた変数が関数内で unset された場合に、
ローカル変数のみが破棄されます。呼出側の環境でその変数は、
unset がコールされる前と同じ値を保持します。
例3 unset とと参照
<?php
function foo(&$bar)
{
unset($bar);
$bar = "blah";
}
$bar = 'something';
echo "$bar\n";
foo($bar);
echo "$bar\n";
?>
static変数が関数の内部で unset された場合、
unset は、その関数の残りのコンテキスト内においてのみ
変数を破棄します。関数を再度コールすると、破棄する前の値が復元されます。
例4 static 変数と unset
<?php
function foo()
{
static $bar;
$bar++;
echo "Before unset: $bar, ";
unset($bar);
$bar = 23;
echo "after unset: $bar\n";
}
foo();
foo();
foo();
?>
パラメータ
-
var
-
破棄する変数。
-
vars
-
別の変数。
例
例5 unset の例
<?php
// 変数を一つ破棄する
unset($foo);
// 配列の要素の一つを破棄する
unset($bar['quux']);
// 複数の変数を破棄する
unset($foo1, $foo2, $foo3);
?>
注意
注意: これは、関数ではなく
言語構造のため、可変関数 や 名前付き引数 を用いてコールすることはできません。
注意:
現在のコンテキストで見えるものであれば、
オブジェクトのプロパティも破棄することが可能です。
破棄されたプロパティにアクセスする場合、
もし宣言されていれば __get()
がコールされます。
破棄されたプロパティに値を設定を設定する場合、
もし宣言されていれば __set()
がコールされます。
注意:
オブジェクトのメソッド内で
$this を破棄することはできません。
注意:
オブジェクトのアクセス不能なプロパティに対して unset
を使用した場合は、もしオーバーロードメソッド
__unset()
が宣言されていればそれをコールします。