is_callable

引数が、現在のスコープから関数としてコール可能な値かどうかを調べる

説明

bool is_callable(mixed $value, bool $syntax_only = false, string &$callable_name = null)

value の内容が callable かどうか、 または call_user_func を使ってコールできるかを調べます。

パラメータ

value

チェックする値。

syntax_only

true の場合、この関数は単に value が関数またはメソッドであるかどうかだけを調べます。 invokable オブジェクト、 Closure、文字列、 コールバックとして使える有効な構造の配列でない値は拒否されます。 有効な配列の形式は、 最初のエントリがオブジェクトあるいは文字列で、 2 番目のエントリが文字列である 2 つのエントリからなるものです。

callable_name

"呼び出し名" を受け取ります。下の例では "SomeClass::someMethod" です。 これは SomeClass::someMethod() 呼び出し可能な static メソッドであるかのようにみえますが、 そうではないことに注意しましょう。

戻り値

value がコール可能な場合に true、 それ以外の場合に false を返します。

例1 文字列が関数としてコールできるかを調べる

<?php

function someFunction() {}

$functionVariable = 'someFunction';

var_dump(is_callable($functionVariable, false, $callable_name));

var_dump($callable_name);

?>

上の例の出力は以下となります。

bool(true)
string(12) "someFunction"

例2 配列が関数としてコールできるかを調べる

<?php

class SomeClass
{
    public function someMethod() {}
}

$anObject = new SomeClass();

$methodVariable = [$anObject, 'someMethod'];

var_dump(is_callable($methodVariable, true, $callable_name));

var_dump($callable_name);

?>

上の例の出力は以下となります。

bool(true)
string(21) "SomeClass::someMethod"

例3 is_callable とコンストラクタ

コンストラクタは、 オブジェクトが作成される際にコールされるメソッドであるにも関わらず、 static メソッドではありませんし、 is_callable はコンストラクタに対して false を返します。 特定のクラスが現在のスコープからインスタンス可能かをチェックする用途に is_callable は使えません。

<?php

class Foo
{
    public function __construct() {}

    public function foo() {}
}

var_dump(
    is_callable(['Foo', '__construct']),
    is_callable(['Foo', 'foo'])
);

$foo = new Foo();
var_dump(is_callable([$foo, '__construct']));

?>

上の例の出力は以下となります。

bool(false)
bool(false)
bool(true)

注意

  • オブジェクトは、 __invoke() を実装していれば常にコール可能ですし、 そのメソッドは現在のスコープからアクセス可能です。
  • __callStatic() を実装したクラスの場合、そのクラス名はコール可能です。
  • __call() を実装しているオブジェクトが存在する場合、 この関数は、そのオブジェクトのあらゆるメソッドに対して true を返します。 たとえそのメソッドが定義されていなくてもです。
  • この関数を、クラス名を指定してコールすると、 オートローディングが行われる可能性があります。

参考

  • call_user_func
  • function_exists
  • method_exists