openssl_csr_sign

CSR に他の証明書(あるいは自分自身)で署名して証明書を作成する

説明

OpenSSLCertificatefalse openssl_csr_sign(
    OpenSSLCertificateSigningRequeststring $csr,
    OpenSSLCertificatestringnull $ca_certificate,
    #[\SensitiveParameter]OpenSSLAsymmetricKeyOpenSSLCertificatearraystring $private_key,
    int $days,
    arraynull $options = null,
    int $serial = 0,
    stringnull $serial_hex = null
)

openssl_csr_sign は、 指定した CSR を用いて x509 証明書を作成します。

注意: この関数を正しく動作させるには、正しい形式の openssl.cnf をインストールしておく必要があります。 詳細な情報は、インストールについてのセクション を参照ください。

パラメータ

csr

事前に openssl_csr_new で作成した CSRfile://path/to/csr のように指定された PEM エンコードされた CSR へのパス、 あるいは openssl_csr_export で生成した文字列も使用可能です。

ca_certificate

作成された証明書は ca_certificate で署名されます。 ca_certificatenull の場合は、自己署名の証明書となります。

private_key

private_keyca_certificate に対応する秘密鍵です。

days

days は、作成された証明書の有効期限を日数で指定します。

options

optionsCSR の詳細設定が可能です。 options についての詳細な情報は openssl_csr_new を参照ください。

serial

発行される証明書のシリアル番号を、オプションで指定します。 省略した場合のデフォルトは 0 です。

戻り値

成功した場合に OpenSSLCertificate オブジェクト。 失敗した場合に false を返します。

変更履歴

バージョン 説明
8.0.0 成功した場合に、この関数は OpenSSLCertificate クラスのインスタンスを返すようになりました。 これより前のバージョンでは、 OpenSSL X.509 型のリソースを返していました。
8.0.0 csr は、 OpenSSLCertificateSigningRequest のインスタンスを受け入れるようになりました。 これより前のバージョンでは、 OpenSSL X.509 CSR 型のリソースを受け入れていました。
8.0.0 ca_certificate は、 OpenSSLCertificate クラスのインスタンスを受け入れるようになりました。 これより前のバージョンでは、 OpenSSL X.509 型のリソースを受け入れていました。
8.0.0 private_key は、 OpenSSLAsymmetricKey または OpenSSLCertificate クラスのインスタンスを受け入れるようになりました。 これより前のバージョンでは、 OpenSSL key または OpenSSL X.509 型のリソースを受け入れていました。

例1 openssl_csr_sign の例 - CSR に署名する(あなた自身の CA を作成する)

<?php
// このスクリプトでは、前のページのテキストエリアから受け取った
// CSR を利用すると仮定します。
$csrdata = $_POST["CSR"];

// ここでは自己認証局の証明書を用いて署名要求に署名します。
// どんな証明書でも署名は可能ですが、署名に用いる証明書が
// 新たに署名される証明書を取り扱うであろうソフトウェアや
// ユーザーらに信頼されていない限り、その手続きは無意味です。

// 自己認証局証明書とその秘密鍵が必要です。
$cacert = "file://path/to/ca.crt";
$privkey = array("file://path/to/ca.key", "your_ca_key_passphrase");

$usercert = openssl_csr_sign($csrdata, $cacert, $privkey, 365, array('digest_alg'=>'sha256') );

// ユーザーがローカル設定(SSL サーバー用の証明書
// ファイルなど)にコピー&ペーストできるように
// 作成された証明書をそのまま表示します。
openssl_x509_export($usercert, $certout);
echo $certout;

// 発生したエラーをすべて表示します。
while (($e = openssl_error_string()) !== false) {
    echo $e . "\n";
}
?>