json_last_error

直近に発生したエラーを返す

説明

int json_last_error()

JSON_THROW_ON_ERROR を指定していなかった場合に、 直近の JSON エンコード/デコード処理中に発生したエラー (もし存在すれば) を返します。

パラメータ

この関数にはパラメータはありません。

戻り値

整数値を返します。これは、次の定数のいずれかとなります。

JSON error codes
定数 意味 使用可能
JSON_ERROR_NONE エラーは発生しませんでした  
JSON_ERROR_DEPTH スタックの深さの最大値を超えました  
JSON_ERROR_STATE_MISMATCH JSON の形式が無効、あるいは壊れています  
JSON_ERROR_CTRL_CHAR 制御文字エラー。おそらくエンコーディングが違います  
JSON_ERROR_SYNTAX 構文エラー  
JSON_ERROR_UTF8 正しくエンコードされていないなど、不正な形式の UTF-8 文字  
JSON_ERROR_RECURSION エンコード対象の値に再帰参照が含まれています  
JSON_ERROR_INF_OR_NAN エンコード対象の値に NAN あるいは INF が含まれています。  
JSON_ERROR_UNSUPPORTED_TYPE エンコード不可能な型の値が渡されました  
JSON_ERROR_INVALID_PROPERTY_NAME エンコードできないプロパティ名が渡されました  
JSON_ERROR_UTF16 おそらく正しくエンコードされていない、不正な UTF-16 文字  

例1 json_last_error の例

<?php
// 正しい json 文字列
$json[] = '{"Organization": "PHP Documentation Team"}';

// 間違った json 文字列で、構文エラーとなります
// ここでは、クォートに " ではなく ' を使用しています
$json[] = "{'Organization': 'PHP Documentation Team'}";


foreach ($json as $string) {
    echo 'Decoding: ' . $string;
    json_decode($string);

    switch (json_last_error()) {
        case JSON_ERROR_NONE:
            echo ' - No errors';
        break;
        case JSON_ERROR_DEPTH:
            echo ' - Maximum stack depth exceeded';
        break;
        case JSON_ERROR_STATE_MISMATCH:
            echo ' - Underflow or the modes mismatch';
        break;
        case JSON_ERROR_CTRL_CHAR:
            echo ' - Unexpected control character found';
        break;
        case JSON_ERROR_SYNTAX:
            echo ' - Syntax error, malformed JSON';
        break;
        case JSON_ERROR_UTF8:
            echo ' - Malformed UTF-8 characters, possibly incorrectly encoded';
        break;
        default:
            echo ' - Unknown error';
        break;
    }

    echo PHP_EOL;
}
?>

上の例の出力は以下となります。

Decoding: {"Organization": "PHP Documentation Team"} - No errors
Decoding: {'Organization': 'PHP Documentation Team'} - Syntax error, malformed JSON

例2 json_last_errorjson_encode の組み合わせ

<?php
// 無効な UTF8 シーケンス
$text = "\xB1\x31";

$json  = json_encode($text);
$error = json_last_error();

var_dump($json, $error === JSON_ERROR_UTF8);
?>

上の例の出力は以下となります。

string(4) "null"
bool(true)

例3 json_last_errorJSON_THROW_ON_ERROR の組み合わせ

<?php
// JSON_ERROR_UTF8 が発生する、不正なUTF8シーケンス
json_encode("\xB1\x31");

// 次の文字列は、JSON error が発生しない
json_encode('okay', JSON_THROW_ON_ERROR);

// グローバルなエラー状態は、直前の json_encode() によって変更されない
var_dump(json_last_error() === JSON_ERROR_UTF8);
?>

上の例の出力は以下となります。

bool(true)

参考

  • json_last_error_msg
  • json_decode
  • json_encode