db2_prepare

実行する SQL 文を準備する

説明

resourcefalse db2_prepare(resource $connection, string $statement, array $options = [])

db2_prepare は、プリペアドステートメントを作成します。 このプリペアドステートメントには、入力パラメータ・出力パラメータ あるいは入出力パラメータを表すパラメータマーカ (?) を含めることができます。プリペアドステートメントにパラメータを渡すには db2_bind_param を使用します。 入力パラメータの場合についてのみ、db2_execute に渡す配列で指定することも可能です。

アプリケーション内でプリペアドステートメントを使用する利点は、 以下の 3 つです。

  • パフォーマンス: 事前に文を準備しておくと、 その文によってデータを取得するための実行計画をデータベースサーバーが 最適化します。その後 db2_execute でプリペアドステートメントを実行する際にはこの実行計画が再利用され、 実行時に実行計画を毎回作成することによるオーバーヘッドを避けられます。

  • セキュリティ: 事前に文を準備する際に、 入力値にパラメータマーカを含めることができます。 入力値にプレースホルダを使用してプリペアドステートメントを実行すると、 入力値の型がカラム定義あるいはパラメータ定義と一致することを データベースサーバーがチェックします。

  • 高機能: パラメータマーカの機能は、 単に入力値をプリペアドステートメントに渡すだけではありません。 db2_bind_param を使用すると、 ストアドプロシージャの OUT パラメータおよび INOUT パラメータから 値を取得することも可能です。

パラメータ

connection

db2_connect あるいは db2_pconnect が返した有効なデータベース接続リソース。

statement

ひとつ以上のパラメータマーカを含む SQL 文。

options

文のオプションを含む連想配列。 データベースサーバーがその機能をサポートしている場合に、 このパラメータを使用してスクロール可能なカーソルの使用を 要求することができます。

オプションについての説明は db2_set_option を参照ください。

戻り値

SQL 文のパースに成功し、データベースサーバー内で正しく準備された場合に ステートメントリソースを返します。データベースサーバーがエラーを返した場合に false を返します。返されたエラーの詳細を調べるには、 db2_stmt_error あるいは db2_stmt_errormsg をコールします。

例1 パラメータマーカを使用した SQL 文の準備と実行

以下の例では、4 つのパラメータマーカを含む INSERT 文を準備し、 入力値の配列を含む配列を順に処理しながら db2_execute に値を渡します。

<?php
$animals = array(
    array(0, 'cat', 'Pook', 3.2),
    array(1, 'dog', 'Peaches', 12.3),
    array(2, 'horse', 'Smarty', 350.0),
);

$insert = 'INSERT INTO animals (id, breed, name, weight)
    VALUES (?, ?, ?, ?)';
$stmt = db2_prepare($conn, $insert);
if ($stmt) {
    foreach ($animals as $animal) {
        $result = db2_execute($stmt, $animal);
    }
}
?>

参考

  • db2_bind_param
  • db2_execute
  • db2_stmt_error
  • db2_stmt_errormsg