実用的な例次に、より実用的なことをしてみましょう。 ページを見ているユーザーが使用しているブラウザの種類を確認してみます。 これを行なうには、ブラウザが HTTP リクエストの一部として送信した user agent 文字列を調べます。 この情報は、変数 に保存されています。PHP では、変数名は常にドル記号で始まります。 ここで使用する変数は、$_SERVER['HTTP_USER_AGENT'] です。
この変数を表示するには、以下のようにします。
例1 変数を出力する (配列要素)
このスクリプトの出力例は以下のようになります。 Mozilla/5.0 (Linux) Firefox/112.0 PHP で利用可能な変数の型 には多くの種類があります。上の例では、 配列 の要素を出力しています。配列は、非常に有用です。 $_SERVER は、PHP で自動的に利用可能な変数のひとつに過ぎません。マニュアルの 定義済の変数 のセクションでリストを参照することができます。 あるいは、完全なリストを取得するには、さきほどのセクションで使用した phpinfo 関数の出力を確認します。 PHP タグの中に複数の PHP 命令を置くことができ、echo 文以上のことを行なうコードブロックを作成することができます。 例えば、Firefox かを調べたい場合は、 以下のようにします。
このスクリプトの出力例は以下のようになります。 あなたはFirefoxを使用しています ここで、新しい概念をいくつか導入します。 if 文を使用しています。 C 言語の基本構文を知っているとしたら、理解できると思います。 C 言語や上記の構文を使用する他の言語をあまり知らない場合には、 PHP の入門書を手にとって最初の数章を読むか、このマニュアルの 言語リファレンスの部分を読むべきです。
二番目の新しい概念は、str_contains 関数のコールです。
str_contains は PHP に組み込まれた関数で、
指定された文字列が、別の文字列に含まれているかを判定します。この場合、
$_SERVER['HTTP_USER_AGENT'] (いわゆる干し草の山
【haystack】) の中で
この例を少し発展させて、PHP ブロックの中からでも PHP モードから出たり入ったりすることができることを以下に示します。
例3 HTML および PHP モードの両方を混在させる
この例の出力は以下のようになります。 <h3>str_contains() がtrueを返しました</h3> <center>あなたはFirefoxを使用しています</center>
何かを出力する際に PHP の echo 文を使用する代わりに、PHP
モードを抜けて通常の HTML を送信しています。ここで注意すべき重要で強力な点は、
スクリプトの論理フローが損なわれないということです。
str_contains が |