PHP を使用する初めてのページ
以下の内容で hello.php
という名前のファイルを作成し、Web サーバーのルートディレクトリ
(DOCUMENT_ROOT) に置いてください。
例1 初めての PHP スクリプト: hello.php
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>PHP Test</title>
</head>
<body>
<?php echo '<p>Hello World</p>'; ?>
</body>
</html>
ブラウザを使用して、/hello.php
で終わる Web アクセス用 URL を指定し、
このファイルにアクセスしてください。
ローカルに開発を行っている場合、この URL は
http://localhost/hello.php
または
http://127.0.0.1/hello.php
のようになります。
しかし、これは Web サーバーの設定に依存します。
全てが正しく設定されている場合、
このファイルは PHP によりパースされ、以下の出力がブラウザに送信されます。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>PHP Test</title>
</head>
<body>
<p>Hello World</p>
</body>
</html>
このプログラムは非常に簡単なので、実際には、このようなページを
作成するために PHP を使用する必要はありません。
Hello World
を PHP の echo
命令により出力しているだけです。
このファイルは、実行ファイルまたは特殊なファイルとする必要がないことに注意してください。
このファイルが拡張子 ".php" を有し、このファイルが PHP
に渡される必要があると設定されているため、サーバーは PHP
により解釈されるファイルを見付けることができます。
このファイルは、多くの面白いことを可能にする特別なタグを利用できる、
通常の HTML ファイルと考えることができます。
この例を試しても何も出力されない場合、または、
ダウンロード用のプロンプトが表示されるか、
テキストとしてファイル全体が表示された場合、
利用しているサーバーで PHP が利用できない可能性があります。本マニュアルの
インストール の章により
PHP を利用できるようにするよう管理者にきいてみてください。
ローカルに開発を行っている場合も、
インストールの章を読んで設定が全て正しく行われていることを確認してください。
解決しない問題がある場合は、多くの
» PHP サポート
の選択肢のどれかを利用してみてください。
この例の目的は、特殊な PHP タグ形式を示すことです。
この例では、<?php
が PHP
タグの開始を示しています。この後、PHP 命令を置き、終了タグ ?>
を記述することにより、PHP モードを抜けています。
このように任意の場所で PHP モードを抜けて HTML
ファイルに移ることができます。詳細は、
基本的な構文のセクションを参照ください。
注意:
改行に関する注意
HTML においては改行にはほとんど意味がありません。ただ、
HTML の見栄えをよくするためにも適宜改行を入れておくとよいでしょう。
?>
の直後の改行は、PHP によって取り除かれます。
複数の PHP ブロックを使用している場合や、
何かを出力するのかどうかがわからないファイルを include する際などに、
この挙動は非常に便利です。と同時に少々混乱するかもしれません。
強制的に改行させるには、?>
の後に空白を置くか、
あるいは PHP ブロック内の最後の echo/print で明示的に改行を出力します。
注意:
テキストエディタに関する注意
PHP ファイルを作成、編集、監理する際に使用できる、
多くのテキストエディタや統合開発環境 (IDE) があります。
これらのツールのリストの一部は、» PHP エディタのリスト
で整理されています。あるエディタを推薦したい場合、上記のページを訪れ、
ページの監理者にそのエディタをリストに加えてくれないかとたずねてみてください。
注意:
ワードプロセッサに関する注意
StarOffice Writer, Microsoft Word および Abiword
のようなワードプロセッサは、PHP ファイルの編集には向いていません。
これらのワープロ上でテストスクリプトを編集する場合は、
ファイルをプレーンテキストとして保存していることを確認してください。
さもないと、PHP はスクリプトを読み込んで実行できません。
さて、動作する簡単な PHP スクリプトを作成することができましたので、
最も有名な PHP スクリプトを作成してみましょう!
phpinfo 関数をコールすることにより、
定義済み変数、
ロードされている PHP モジュール、設定
等のシステムに関する多くの有用な情報を得ることができます。
この重要な情報を見てみてください。