PDO::rollBack

トランザクションをロールバックする

説明

public bool PDO::rollBack()

PDO::beginTransaction によって開始された 現在のトランザクションをロールバックします。

データベースがオートコミットモードに設定されている場合、 この関数はトランザクションをロールバックした後に オートコミットモードを元に戻します。

MySQL を含むいくつかのデータベースでは、DROP TABLE や CREATE TABLE のようなデータベース定義言語 (DDL) ステートメントがトランザクション中に 発行される場合、暗黙的なコミットが自動的に発行されます。 この暗黙的なコミットにより、そのトランザクション境界で 他のあらゆる変更をロールバックすることができなくなるでしょう。

パラメータ

この関数にはパラメータはありません。

戻り値

成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

エラー / 例外

有効なトランザクションがない場合に PDOException をスローします。

注意: 例外は、PDO::ATTR_ERRMODE 属性が PDO::ERRMODE_EXCEPTION ではない場合でも発生します。

例1 トランザクションをロールバックする

以下の例は、トランザクションを開始し、 変更をロールバックする前にデータベースを修正する 2 つのステートメントを発行します。 しかしながら MySQL では、DROP TABLE ステートメントは 自動的にトランザクションをコミットするので、 トランザクション中のどの変更もロールバックされません。

<?php
/* トランザクションを開始する。オートコミットがオフになる */
$dbh->beginTransaction();

/* データベーススキーマとデータを変更する */
$sth = $dbh->exec("DROP TABLE fruit");
$sth = $dbh->exec("UPDATE dessert
    SET name = 'hamburger'");

/* ミスに気づき、変更をロールバックする */
$dbh->rollBack();

/* データベース接続はオートコミットモードに戻る */
?>

参考