定義済み定数

以下の定数が定義されています。 この関数の拡張モジュールが PHP 組み込みでコンパイルされているか、 実行時に動的にロードされている場合のみ使用可能です。

Memcached::OPT_COMPRESSION
ペイロードの圧縮を有効または無効にします。 有効にした場合、ある閾値(現状2000バイト)より長いアイテムは、 ストレージ内では圧縮され、取得時に透過的に伸長されます。 閾値は ini 設定 memcached.compression_threshold で調整できます。

型: bool, デフォルト: true

Memcached::OPT_COMPRESSION_TYPE
圧縮を有効にする場合に、利用する圧縮アルゴリズムを指定します。 有効な値は、Memcached::COMPRESSION_FASTLZ, Memcached::COMPRESSION_ZLIB, Memcached::COMPRESSION_ZSTD です。

型: int, デフォルト: Memcached::COMPRESSION_FASTLZ

Memcached::COMPRESSION_FASTLZ
FASTLZ 圧縮アルゴリズム
Memcached::COMPRESSION_ZLIB
ZLIB 圧縮アルゴリズム
Memcached::COMPRESSION_ZSTD
ZSTD 圧縮アルゴリズム Memcached 3.3.0 以降で利用可能です
Memcached::OPT_COMPRESSION_LEVEL
圧縮が有効な場合に、圧縮レベルを指定します。
  • Memcached::COMPRESSION_FASTLZ は圧縮レベルをサポートしていません
  • Memcached::COMPRESSION_ZSTD: 最小レベルは -22 で、最大レベルは 22 です
  • Memcached::COMPRESSION_ZLIB: 最小レベルは 0 で、最大レベルは 9 です

型: int, デフォルト: 3

Memcached::OPT_SERIALIZER
スカラーでない値をシリアライズする際に使う、シリアライザを指定します。 有効な値は Memcached::SERIALIZER_PHP, Memcached::SERIALIZER_IGBINARY, Memcached::SERIALIZER_JSON, Memcached::SERIALIZER_JSON_ARRAY, Memcached::SERIALIZER_MSGPACK です。

型: int, デフォルト: Memcached::SERIALIZER_IGBINARY が有効な場合は、Memcached::SERIALIZER_IGBINARY。 そうではなく、Memcached::SERIALIZER_MSGPACK が有効な場合は、 Memcached::SERIALIZER_MSGPACK。 いずれも有効でない場合は、 Memcached::SERIALIZER_PHP

Memcached::SERIALIZER_PHP

デフォルトのPHPのシリアライザ

Memcached::SERIALIZER_IGBINARY
igbinary シリアライザです。 PHP のデータ構造を、テキスト表現の代わりにコンパクトなバイナリ表現で保存します。 その結果、保存スペースの節約と処理時間の短縮に繋がります。 このシリアライザは、memcached が --enable-memcached-igbinary オプションを使い、igbinary 拡張モジュールをロードした場合にのみサポートされます。
Memcached::SERIALIZER_JSON

JSON シリアライザ。このシリアライザは、JSON をオブジェクトにアンシリアライズします

Memcached::SERIALIZER_JSON_ARRAY
JSON 配列のシリアライザです。 このシリアライザは、JSON を連想配列としてアンシリアライズします。
Memcached::SERIALIZER_MSGPACK
» MessagePack シリアライザです このシリアライザは、memcached が --enable-memcached-msgpack オプションを使い、msgpack 拡張モジュールをロードした場合にのみサポートされます。
Memcached::OPT_PREFIX_KEY
これを使うと、アイテムのキーに「ドメイン」を作成できます。 ここで指定した値がキーの名前の先頭に付きます。 128 文字より長くはできず、 ここで指定した値の分だけキーに指定できる長さが小さくなります。 プレフィックスが付くのはアイテムのキーだけであり、 サーバーのキーには付きません。

型: string, デフォルト: ""

Memcached::OPT_HASH
アイテムのキーに対するハッシュアルゴリズムを指定します。 有効な値は Memcached::HASH_* 定数にあります。 ハッシュアルゴリズムは、それぞれ利点と欠点があります。 よくわからない、または気にしない場合は、デフォルト値を指定しましょう

型: int, デフォルト: Memcached::HASH_DEFAULT

Memcached::HASH_DEFAULT

The default (Jenkins one-at-a-time) キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_MD5

MD5 キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_CRC

CRC アイテムキーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_FNV1_64

FNV1_64 キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_FNV1A_64

FNV1_64A キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_FNV1_32

FNV1_32 キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_FNV1A_32

FNV1_32A キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_HSIEH

Hsieh キーハッシュアルゴリズム

Memcached::HASH_MURMUR

Murmur キーハッシュアルゴリズム

Memcached::OPT_DISTRIBUTION
アイテムのキーをサーバーに分散する方法を指定します。 現状サポートされている方法は、Module ベースと、 コンシステント・ハッシュです。 コンシステント・ハッシュの方がデータをうまく分散するので、 最小のキャッシュロスでクラスタにサーバーを追加できます

型: int, デフォルト: Memcached::DISTRIBUTION_MODULA

Memcached::DISTRIBUTION_MODULA

Moduloベースのキー分散アルゴリズム

Memcached::DISTRIBUTION_CONSISTENT

コンシステント・ハッシュ キー分散アルゴリズム(libketama ベース)

Memcached::DISTRIBUTION_VIRTUAL_BUCKET
Virtual Bucket hashing キー分散アルゴリズム(vbucket とも呼びます)
Memcached::OPT_LIBKETAMA_COMPATIBLE

libketama 風の挙動との互換性を有効あるいは無効にします。 有効にすると、アイテムのキーのハッシュアルゴリズムは MD5、 そして分散方式は重み付きコンシステント・ハッシュになります。 これを使うと、他の libketama ベースのクライアント (Python や Ruby など) を同じサーバー設定で使え、キーも透過的にアクセスできるようになるので有用です。

注意:

コンシステント・ハッシュを使う場合は、 このオプションを有効にすることを強く推奨します。 将来のリリースでは、デフォルトでこのオプションは有効になるかもしれません。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_LIBKETAMA_HASH
ホストのマッピングに用いるハッシュアルゴリズムを指定します。

型: int

Memcached::OPT_TCP_KEEPALIVE
TCP の keep alive を有効にします。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_BUFFER_WRITES
バッファ入出力を有効あるいは無効にします。 バッファ入出力を有効にすると、ストレージへのコマンドを送信する代わりに 「バッファ」に向けるようになります。 データを取得するアクションを実行すると、このバッファをリモート接続に送信します。 接続を終了したり閉じたりしたときも、バッファに入ったデータをリモート接続に送信します。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_BINARY_PROTOCOL
バイナリプロトコルを有効にします。 接続を行う際に、このオプションは設定できない点に注意してください。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_NO_BLOCK
非同期 I/O を有効にするか、無効にするかを指定します。 これを有効にすると、storage 関数に最速で転送できます。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_NOREPLY
ストレージへのコマンド (set, add, replace, append, prepend, delete, increment, decrement など) の実行結果を無視するか、しないかを指定します。 ストレージへのコマンドは、送信された後、応答を待つのに時間を使いません。 (応答がない場合もあります) Memcached::get のように、 データを取得するコマンドは、この設定による影響を受けません。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_TCP_NODELAY
ソケットに接続する際に no-delay 機能を有効にしたり無効にしたりします (環境によっては高速になる場合があります)

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_SOCKET_SEND_SIZE
ソケットの送信バッファの最大長をバイト単位で指定します

型: int, デフォルト: platform/kernel の設定によって変わります

Memcached::OPT_SOCKET_RECV_SIZE
ソケットの受信バッファの最大のバイト数

型: int, デフォルト: platform/kernel の設定によって異なります

Memcached::OPT_CONNECT_TIMEOUT
ノンブロッキングモードの際、 ソケット接続のタイムアウトをミリ秒単位で指定します

型: int, デフォルト: 1000

Memcached::OPT_RETRY_TIMEOUT
接続が失敗した場合に、再試行まで待つ時間を秒単位で指定します。

型: int, デフォルト: 2

Memcached::OPT_DEAD_TIMEOUT
死んでいるサーバーに再試行まで待つ時間を秒単位で指定します。 0 は、リトライを行わないということです

型: int, デフォルト: 0

Memcached::OPT_SEND_TIMEOUT
ソケットの送信タイムアウトを、ミリ秒単位で指定します。 ノンブロッキングI/O を使えない場合、 この設定によってデータの送信タイムアウトを利用できます

型: int, デフォルト: 0

Memcached::OPT_RECV_TIMEOUT
ソケットの読み取りタイムアウトを、ミリ秒単位で指定します。 ノンブロッキングI/O を使えない場合、 この設定によってデータの読み取りタイムアウトを利用できます

型: int, デフォルト: 0

Memcached::OPT_POLL_TIMEOUT
接続ポーリングのタイムアウト。ミリ秒単位

型: int, デフォルト: 1000

Memcached::OPT_CACHE_LOOKUPS
DNS lookup のキャッシュを有効にするか、無効にするかを指定します

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_SERVER_FAILURE_LIMIT
サーバーへの接続試行が、失敗する回数の上限を指定します。 継続して接続が失敗すると、サーバーはリストから削除されます

型: int, デフォルト: 5

Memcached::OPT_SERVER_TIMEOUT_LIMIT
サーバーへの接続試行のタイムアウト値を指定します。 継続して接続がタイムアウトすると、サーバーはリストから削除されます

型: int, デフォルト: 0

Memcached::OPT_AUTO_EJECT_HOSTS

無効にしたサーバーを一覧から削除します。 Memcached::OPT_SERVER_FAILURE_LIMITMemcached::OPT_SERVER_TIMEOUT_LIMIT と一緒に使います。

注意:

このオプションは、 Memcached::OPT_REMOVE_FAILED_SERVERS に置き換えられました。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_VERIFY_KEY
memcached による、キーの検証を有効にします

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_USE_UDP
TCP の代わりに UDP を使います

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_NUMBER_OF_REPLICAS
各アイテムについて、ここで指定した数のレプリカを異なるサーバーに保存します

型: int, デフォルト: 0

Memcached::OPT_RANDOMIZE_REPLICA_READS
読み取り専用のレプリカをランダムに選びます

型: bool, デフォルト: false

Memcached::OPT_REMOVE_FAILED_SERVERS
無効にしたサーバーを一覧から削除します。 Memcached::OPT_SERVER_FAILURE_LIMITMemcached::OPT_SERVER_TIMEOUT_LIMIT と一緒に使います。

型: bool, デフォルト: false

Memcached::HAVE_IGBINARY
igbinary シリアライザのサポートを利用可能にするかを指示します

型: bool

Memcached::HAVE_JSON
JSON シリアライザのサポートを利用可能にするかを指示します

型: bool

Memcached::HAVE_MSGPACK
MessagePack シリアライザのサポートを利用可能にするかを指示します

型: bool

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::HAVE_ZSTD
ZSTD 圧縮アルゴリズムのサポートを利用可能にするかを指示します

型: bool.

Memcached 3.3.0 以降で利用可能です

Memcached::HAVE_ENCODING
Memcached::setEncodingKey を使って、データの暗号化をサポートするかどうかを指示します

型: bool.

Memcached 3.1.0 以降で利用可能です

Memcached::HAVE_SESSION

型: bool

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::HAVE_SASL

型: bool.

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::GET_EXTENDED

Memcached::get, Memcached::getMulti, Memcached::getMultiByKey の返り値に、 CAS トークン値も一緒に含めることを保証するフラグ

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::GET_PRESERVE_ORDER

Memcached::getMultiMemcached::getMultiByKey の返り値が、 キーがリクエストされた順に返されることを保証するフラグ。 キーが存在しない場合、デフォルト値 null を取得します。

Memcached::RES_SUCCESS

操作は成功しました

Memcached::RES_FAILURE

何らかの形で操作が失敗しました

Memcached::RES_HOST_LOOKUP_FAILURE

DNS lookup が失敗しました

Memcached::RES_UNKNOWN_READ_FAILURE

ネットワークデータの読み取りに失敗しました

Memcached::RES_PROTOCOL_ERROR

memcached プロトコル内のコマンドが正しくありません

Memcached::RES_CLIENT_ERROR

クライアント側のエラー

Memcached::RES_SERVER_ERROR

サーバー側のエラー

Memcached::RES_WRITE_FAILURE

ネットワークデータの書き込みに失敗しました

Memcached::RES_DATA_EXISTS

compare-and-swap(CAS) に失敗しました: 保存しようとしたアイテムが、 最後に取得する前に変更されたということです

Memcached::RES_NOTSTORED

アイテムが格納されなかったが、その原因はエラーではありません。 これは通常、"add" や "replace" コマンドの要件を満たさなかったか あるいはアイテムが削除キューに入っていることを意味します

Memcached::RES_NOTFOUND

このキーのアイテムが ("get" や "cas" の操作で) 見つかりませんでした

Memcached::RES_PARTIAL_READ

ネットワークデータの読み取りに、一部失敗しました

Memcached::RES_SOME_ERRORS

複数 get している間にエラーが発生しました

Memcached::RES_NO_SERVERS

サーバーリストが空です

Memcached::RES_END

結果セットの終端です

Memcached::RES_ERRNO

システムエラー

Memcached::RES_BUFFERED

操作がバッファリングされました

Memcached::RES_TIMEOUT

操作がタイムアウトしました

Memcached::RES_BAD_KEY_PROVIDED

無効なキー

Memcached::RES_STORED
アイテムが保存されました
Memcached::RES_DELETED
アイテムが削除されました
Memcached::RES_STAT
統計情報
Memcached::RES_ITEM
アイテム
Memcached::RES_NOT_SUPPORTED
サポートされていません
Memcached::RES_FETCH_NOTFINISHED
情報の取得が終わりませんでした
Memcached::RES_SERVER_MARKED_DEAD
サーバーが死んだとマークされました
Memcached::RES_UNKNOWN_STAT_KEY
不明な stat key です
Memcached::RES_INVALID_HOST_PROTOCOL
無効なホストプロトコルです
Memcached::RES_MEMORY_ALLOCATION_FAILURE
メモリの確保に失敗しました
Memcached::RES_CONNECTION_SOCKET_CREATE_FAILURE

ネットワークソケットの作成に失敗しました

Memcached::RES_PAYLOAD_FAILURE

ペイロードに関するエラー: つまり、値を シリアライズ/復元 したり、圧縮/解凍 することができなかった ことを示します

Memcached::RES_AUTH_PROBLEM

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_AUTH_FAILURE

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_AUTH_CONTINUE

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_E2BIG

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_KEY_TOO_BIG

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_SERVER_TEMPORARILY_DISABLED

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です

Memcached::RES_SERVER_MEMORY_ALLOCATION_FAILURE

Memcached 3.0.0 以降で利用可能です