socket_recvfrom

接続しているかどうかによらず、ソケットからデータを受信する

説明

intfalse socket_recvfrom(
    Socket $socket,
    string &$data,
    int $length,
    int $flags,
    string &$address,
    int &$port = null
)

socket_recvfrom 関数は、 ポート port (AF_UNIX 型のソケットである場合を除く) 上の address から受信した length バイトのデータを data に格納します。 socket_recvfrom は、 接続済みのソケットだけでなく接続していないソケットに対しても使用可能です。 さらに、フラグを指定することでこの関数の挙動を設定できます。

addressport は参照渡しとしなければなりません。接続していないソケットの場合は、 address はリモートホストの IP アドレスか UNIX ソケットへのパスとなります。接続済みのソケットの場合は、 addressnull とします。 また、AF_INET あるいは AF_INET6 形式のまだ接続していないソケットの場合、 port にはリモートホストのポート番号を指定します。

注意: この関数はバイナリデータに対応しています。

パラメータ

socket

socket には、 socket_create() で作成した Socket クラスのインスタンスを指定します。

data

受信したデータが data に格納されます。

length

最大 length バイトまでのデータをリモートホストから取得します。

flags

flags の値は、以下のフラグの任意の組み合わせを 論理 OR 演算子 (|) で連結したものとなります。

flags に使用できる値
フラグ 説明
MSG_OOB 帯域外 (out-of-band) のデータを処理する。
MSG_PEEK 受信キューの先頭にあるデータを受信し、 そのデータをそのままキューに残しておく。
MSG_WAITALL 少なくとも length バイト受信するまではブロックする。 しかし、もし何らかのシグナルを受信したりリモートホストとの接続が切断された場合は これより少ないバイト数を返す可能性がある。
MSG_DONTWAIT 通常はブロックする場面であってもそのまま return する。
address

AF_UNIX 型のソケットの場合は、 address はファイルへのパスとなります。 それ以外の場合は、未接続のソケットの場合には address はリモートホストの IP アドレスとなります。 接続済みソケットの場合は null となります。

port

この引数は AF_INET 型あるいは AF_INET6 型のソケットに対してのみ適用され、 データを受信するリモートホストのポートを指定します。 接続済みソケットの場合は portnull となります。

戻り値

socket_recvfrom は、受信したバイト数を返します。 あるいはエラー時には false を返します。 エラーコードを取得するには socket_last_error をコールします。取得したエラーコードを socket_strerror に渡すと、 そのエラーについての説明を得ることができます。

変更履歴

バージョン 説明
8.0.0 socket は、Socket クラスのインスタンスになりました。 これより前のバージョンでは、リソース型でした。

例1 socket_recvfrom の例

<?php

$socket = socket_create(AF_INET, SOCK_DGRAM, SOL_UDP);
socket_bind($socket, '127.0.0.1', 1223);

$from = '';
$port = 0;
socket_recvfrom($socket, $buf, 12, 0, $from, $port);

echo "リモートアドレス $from のポート $port から $buf を受信しました" . PHP_EOL;
?>

この例は、127.0.0.1 のポート 1223 との UDP ソケットを確立し、受信したデータを最大 12 バイトまで表示します。

参考

  • socket_recv
  • socket_send
  • socket_sendto
  • socket_create