SplFileObject::setCsvControl

CSV の区切り文字、囲み文字、エスケープ文字をセットする

説明

public void SplFileObject::setCsvControl(string $separator = ",", string $enclosure = "\"", string $escape = "\\")

CSV フィールド処理用の区切り文字と囲み文字とエスケープ文字をセットします。

パラメータ

separator

フィールドの区切り文字 (シングルバイト文字 1 文字のみ)。

enclosure

フィールドの囲み文字 (シングルバイト文字 1 文字のみ)。

escape

フィールドのエスケープ文字 (シングルバイト文字 最大で1文字)。 空文字列("")を指定すると、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構が無効になります。

警告

escape が空の文字列("")以外に設定されているとき、 » RFC 4180 に準拠しない CSV が生成されたり、PHP の CSV 関数を介してラウンドトリップ(往復変換)でデータが壊れる可能性があります。 escapeのデフォルト値は"\\" なので、明示的に空の文字列を指定することを推奨します。デフォルト値は、PHP 9.0 以降の将来のバージョンで変更予定です。

戻り値

値を返しません。

変更履歴

バージョン 説明
7.4.0 escape パラメータは空文字列を受け入れるようになりました。 この場合、(RFC 4180 に準拠していない) 独自仕様のエスケープ機構が無効になります。

例1 SplFileObject::setCsvControl の例

<?php
$file = new SplFileObject("data.csv");
$file->setFlags(SplFileObject::READ_CSV);
$file->setCsvControl('|');
foreach ($file as $row) {
    list ($fruit, $quantity) = $row;
    // Do something with values
}
?>

data.csv の内容

<?php
apples|20
bananas|14
cherries|87
?>

参考

  • SplFileObject::getCsvControl
  • SplFileObject::fgetcsv