session_gc
セッションデータのガベージコレクションを実行する
説明
intfalse session_gc()
デフォルトで PHP は、
session.gc_probability
の設定をを使用して、
各リクエストごとに確率的にセッションガベージコレクタを実行します。
この方法には以下に示すいくつかの制限があります:
- トラフィックが少ないサイトのセッションデータは、望んだ期間内に削除されないことがあります
- トラフィックの多いサイトでは、GC が頻繁に行われる可能性があり、余計な処理が行われる可能性があります
- ガベージコレクションはユーザーのリクエストに基づいて行われるため、ユーザーが遅延を感じる可能性があります
本番環境のシステムでは、
確率ベースのガベージコレクションを
session.gc_probability
の値を 0 にすることで無効にし、
定期的にガベージコレクタを明示的に実行させることをおすすめします。
たとえば UNIX 系のシステムでは session_gc
をコールするスクリプトを "cron" で実行する方法が挙げられます。
注意:
コマンドライン経由で実行する PHP スクリプトから
session_gc を呼び出す場合、
session.save_path については、
Web からのリクエスト時のものと同じ値を設定し、
PHP スクリプトはセッションファイルに対するアクセス権と削除権限が必須です。
権限については、スクリプトを実行するユーザー、
および systemd の PrivateTmp= オプションなどの
コンテナやサンドボックス機能の影響を受ける可能性があります。
戻り値
session_gc は、
成功時には削除されたセッションデータの数を返します。
失敗した場合に false を返します
注意:
古いセーブハンドラは、
削除されたセッションデータの数を返さず、成功/失敗フラグのみを返します。
この場合、実際に削除されたデータにかかわらず、
削除されたセッションデータの数は 1 になります。
例
例1 cron のようなタスクマネージャでの session_gc の例
<?php
// 注 : このスクリプトは、Web サーバープロセスと同じユーザーで実行される必要があります。
// セッションデータストレージアクセスを初期化するには、アクティブセッションが必要です。
session_start();
// 直ちに GC を実行します
session_gc();
// session_start() によって作成されたセッション ID をクリーンアップします
session_destroy();
?>
例2 ユーザーがアクセス可能なスクリプトでの session_gc の例
<?php
// 注 : session_gc() は、タスクマネージャスクリプトで使用することをお勧めしますが、次のように使用できます。
// 最後の GC 時間チェックに使用
$gc_time = '/tmp/php_session_last_gc';
$gc_period = 1800;
session_start();
// GC 期限が経過したときにのみ GC を実行します。
// つまり、リクエストのたびに session_gc() をコールすることはリソースの無駄です。
if (file_exists($gc_time)) {
if (filemtime($gc_time) < time() - $gc_period) {
session_gc();
touch($gc_time);
}
} else {
touch($gc_time);
}
?>