eio_read

ファイルを、指定したオフセットから読み込む

説明

resource eio_read(
    mixed $fd,
    int $length,
    int $offset,
    int $pri,
    callable $callback,
    mixed $data = NULL
)

eio_read は、fd が指すファイルの offset から最大 length バイトまでを読み込みます。 読み込んだデータは callbackresult 引数に格納されます。

パラメータ

fd

ストリーム、ソケットリソース、あるいは数値で表したファイルディスクリプタ。

length

読み込むバイト数の最大値。

offset

ファイル内でのオフセット。

pri

リクエストの優先順位。EIO_PRI_DEFAULTEIO_PRI_MINEIO_PRI_MAX あるいは null を指定します。 null を渡した場合、pri は内部的に EIO_PRI_DEFAULT となります。

callback

callback 関数が、リクエスト終了時にコールされます。 この関数のプロトタイプは、

void callback(mixed $data, int $result[, resource $req]);
に一致しなければなりません。
data

は、リクエストに渡すカスタムデータです。

result

にはリクエスト固有の結果が格納されます。基本的には、対応するシステムコールが返すそのままの値となります。

req

はオプションで指定するリクエストリソースです。 eio_get_last_error のような関数で使えます。

data

callback に渡す任意の引数。

戻り値

eio_read は、読み込んだデータを callback 関数の result 引数に格納します。

例1 eio_read の例

<?php
// テンポラリファイルを作って何かを書き込みます
$temp_filename = "eio-temp-file.tmp";
$fp = fopen($temp_filename, "w");
fwrite($fp, "1234567890");
fclose($fp);

/* eio_read() が終わったら呼ばれます */
function my_read_cb($data, $result) {
    global $temp_filename;

 // 読み込んだデータを出力します
    var_dump($result);

 // ファイルを閉じます
    eio_close($data);
    eio_event_loop();

 // テンポラリファイルを削除します
    @unlink($temp_filename);
}

/* eio_open() が終わったら呼ばれます */
function my_file_opened_callback($data, $result) {
 // $result にはファイルディスクリプタが含まれるはずです
    if ($result > 0) {
  // 3 バイト目から 5 バイト読みます
        eio_read($result, 5, 2, EIO_PRI_DEFAULT, "my_read_cb", $result);
        eio_event_loop();
    } else {
  // eio_open() が失敗
        unlink($data);
    }
}

// ファイルを読み書き用に開きます
eio_open($temp_filename, EIO_O_RDWR, NULL,
    EIO_PRI_DEFAULT, "my_file_opened_callback", $temp_filename);
eio_event_loop();
?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。

string(5) "34567"

参考

  • eio_open
  • eio_write
  • eio_close
  • eio_event_loop