dio_fcntl

fd について C ライブラリの fcntl を実行する

説明

mixed dio_fcntl(resource $fd, int $cmd, mixed $args = ?)

関数 dio_fcntl は、ファイル記述子 fd において cmd で指定された処理を行います。いくつかのコマンドでは、オプションの引数 args の指定が必要となります。

パラメータ

fd

dio_open が返すファイル記述子。

cmd

以下の処理のいずれか。

  • F_SETLK - ロックが設定あるいはクリアされます。 ロックが他の誰かに設定されている場合、dio_fcntl は -1 を返します。

  • F_SETLKW - F_SETLK と似ていますが、ロックが他の誰かに設定されている場合は dio_fcntl はそのロックが開放されるまで待ちます。

  • F_GETLK - dio_fcntl は、他の誰かがロックを妨げる場合、(後述の)連想配列を返します。 妨げるものがない場合、キー "type" は F_UNLCK に設定されます。

  • F_DUPFD - args 以上で最小のファイル記述子を探し、それを返します。

  • F_SETFL - ファイル記述子のフラグを args で指定した値に設定します。指定できる値は O_APPENDO_NONBLOCK あるいは O_ASYNC のいずれかです。 O_ASYNC を使用するには、 PCNTL 拡張モジュールが必要です。

args

args は連想配列で、 cmdF_SETLK あるいは F_SETLLW の際に以下のキーを保持します。

  • start - ロックを開始するオフセット。

  • length - ロックする領域の大きさ。ゼロはファイルの終端までを意味します。

  • wenth - l_start の相対位置指定。 SEEK_SETSEEK_END および SEEK_CUR のいずれか。

  • type - ロックの種類。F_RDLCK(読み込み ロック)、F_WRLCK(書き込みロック)あるいは F_UNLCK(ロック解除)のいずれか。

戻り値

C ライブラリをコールした結果を返します。

例1 ロックの設定と解除

<?php

$fd = dio_open('/dev/ttyS0', O_RDWR);

if (dio_fcntl($fd, F_SETLK, Array("type"=>F_WRLCK)) == -1) {
   // ファイル記述子がロックされている
   echo "ロックを解除できません。別のプロセスによってロックされています。";
} else {
   echo "ロックが正常に設定/解除できました。";
}

dio_close($fd);
?>

注意

注意: この関数は Windows 環境にはまだ実装されていません。