設定ファイル設定ファイル (php.ini) は PHP の起動時に読み込まれます。 PHP のサーバーモジュール版では、Web サーバーの起動時に 一度だけ読み込まれます。CGI 版と CLI 版では、スクリプトが呼び出される度に読み込まれます。 読み込む php.ini は、これらの場所を順に探します。
php-SAPI.ini (ここで SAPI は使用する SAPI 名。 たとえば php-cli.ini や php-apache.ini) が存在する場合、 php.ini の代わりに使用されます。 SAPI 名は php_sapi_name によって決定されます。
php.ini の中で環境変数を使うには、次のようにします。
例1 php.ini での環境変数 ; 環境変数 PHP_MEMORY_LIMIT を利用します memory_limit = ${PHP_MEMORY_LIMIT} 拡張モジュールに対する php.ini ディレクティブは、 各拡張モジュールのドキュメントで解説されています。 コア ディレクティブ (PHP 本体に対するディレクティブ)のリストは付録にまとめられています。 ただし、(更新の都合上)すべての PHP ディレクティブが 本マニュアル中で解説されている訳ではありません。 使っているバージョンの PHP で指定可能なすべてのディレクティブについては、 php.ini ファイル内に詳細なコメントが記されていますので、参照ください。 もしくは、Git から入手可能な » 最新の php.ini も有用でしょう。
例2 php.ini の例 ; 引用符をつけないセミコロン(;)の後のテキストは、すべて無視されます [php] ; セクションマーカ (角括弧の中のテキスト) は無視されます ; 論理値は、次のいずれかで指定します ; true, on, yes ; または false, off, no, none register_globals = off magic_quotes_gpc = yes ; 文字列を二重引用符で括ることも可能です include_path = ".:/usr/local/lib/php" ; バックスラッシュは他の文字と同様に処理されます include_path = ".;c:\php\lib"
ini ファイル内で既存の ini 変数を参照することが可能です。
例: スキャンディレクトリPHP の設定で、php.ini を読んだ後に .ini ファイルを探すディレクトリを指定できます。 これは、コンパイル時のオプション --with-config-file-scan-dir で設定します。 このスキャンディレクトリは実行時に上書きできます。 環境変数 PHP_INI_SCAN_DIR で指定します。
複数のディレクトリを指定するには、各プラットフォームのパス区切り文字
(Window や NetWare そして RISC OS の場合は
指定されたディレクトリの中にあるファイルの中で、ファイル名が
PHP のコンパイル時に --with-config-file-scan-dir=/etc/php.d を指定しており、パス区切り文字が : であるものとします $ php PHP は /etc/php.d/*.ini を設定ファイルとして読み込みます。 $ PHP_INI_SCAN_DIR=/usr/local/etc/php.d php PHP は /usr/local/etc/php.d/*.ini を設定ファイルとして読み込みます。 $ PHP_INI_SCAN_DIR=:/usr/local/etc/php.d php PHP はまず /etc/php.d/*.ini を設定ファイルとして読み込み、 続いて /usr/local/etc/php.d/*.ini も設定ファイルとして読み込みます。 $ PHP_INI_SCAN_DIR=/usr/local/etc/php.d: php PHP はまず /usr/local/etc/php.d/*.ini を設定ファイルとして読み込み、 続いて /etc/php.d/*.ini を設定ファイルとして読み込みます。 |