dotnet クラス

はじめに

dotnet クラスにより、 クラスやメソッドが » COM に見えている場合、 .Net アセンブリからクラスを生成して そのメソッドをコールしたりプロパティにアクセスしたりできるようになります。

staticクラス をインスタンス化したり、staticメソッド を呼び出すことはサポートされていません。 System.Collections.Generic.List のようなジェネリッククラスをインスタンス化することもサポートしていません。

.Net クラスによっては、IDispatch を実装していないものがあります。 それらはインスタンス化はできるものの、メソッドをコールしたり プロパティへアクセスすることをサポートしていません。

注意:

この機能を利用するには、Webサーバーに .Netランタイムをインストールする必要があります。

注意:

PHP 8.0.0 より前のバージョンでは、 dotnet クラスは.Net framework 4.0 以降をサポートしていませんでした。 アセンブリが regasm.exe によって登録されている場合は、 それらのクラスは com オブジェクトを通じてインスタンス化できます。 PHP 8.0.0 以降では、php.inicom.dotnet_version を指定することで .Net framework 4.0 以降をサポートします。

クラス概要

dotnet
extends variant
/* メソッド */
public dotnet::__construct(string $assembly_name, string $datatype_name, int $codepage = CP_ACP)

オーバーロードされたメソッド

返されるオブジェクトはオーバーロードされています。つまり、通常の クラスのような固定されたメソッドは存在しないということです。 そのかわりに、プロパティやメソッドへのアクセスは COM を通じて DOTNET に渡されます。言い換えれば、.Net ランタイムが提供する COM相互運用レイヤによって .Net オブジェクトが COM 連携用にマップされているという ことです。

dotnet オブジェクトが作成されると、PHP はそれを他の COM オブジェクトと同等のものとして扱い、同様の規則が適用されます。

dotnet の例

例1 dotnet の例

<?php
$stack = new dotnet("mscorlib", "System.Collections.Stack");
$stack->Push(".Net");
$stack->Push("Hello ");
echo $stack->Pop() . $stack->Pop();
?>

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