PDO::sqliteCreateFunction

SQL 文で使用するユーザー定義関数 (UDF) を登録する

説明

public bool PDO::sqliteCreateFunction(
    string $function_name,
    callable $callback,
    int $num_args = -1,
    int $flags = 0
)
警告

この関数は、 実験的 なものです。この関数の動作・ 名前・その他ドキュメントに書かれている事項は、予告なく、将来的な PHP のリリースにおいて変更される可能性があります。 この関数は自己責任で使用してください。

このメソッドを使用すると、 PHP の関数を、UDF (User Defined Function: ユーザー定義関数) として SQLite に登録できるようになります。 登録した関数は、SQL 文の中で使用することが可能です。

UDF は、関数をコールできるあらゆる SQL 文 (SELECT および UPDATE 文、そしてトリガなど) で使用することが可能です。

パラメータ

function_name

SQL 文で使用する関数の名前。

callback

定義した SQL 関数を処理するコールバック関数。

注意: コールバック関数の返す値は、SQLite が理解できる形式 (すなわち スカラー型) でなければなりません。

コールバック関数は、以下のように定義する必要があります:

mixed callback(mixed $value, mixed ...$values)
value

SQL関数に渡す最初の引数

values

SQL関数に渡す2つ目以降の引数

num_args

SQL 関数がとる引数の数。 このパラメータが -1 の場合、 SQL 関数は任意の数の引数を取ることができます。

flags

ビット単位のフラグの組み合わせ。 現状は、PDO::SQLITE_DETERMINISTIC だけがサポートされています。 これは、単一のSQLステートメント内では、同じ入力に対して常に同じ結果を返すことを指定します。

戻り値

成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

変更履歴

バージョン 説明
7.1.4 flags パラメータが追加されました。

例1 PDO::sqliteCreateFunction の例

<?php
function md5_and_reverse($string) 
{
    return strrev(hash('md5', $string));
}

$db = new PDO('sqlite:sqlitedb');
$db->sqliteCreateFunction('md5rev', 'md5_and_reverse', 1);
$rows = $db->query('SELECT md5rev(filename) FROM files')->fetchAll();
?>

この例では、文字列の md5 を計算してそれを反転させる関数を定義しています。 SQL 文が実行されると、filename をこの関数で変換した値が返されます。 $rows に返されるデータの中に、処理結果が含まれます。

この方法を使用すると、データを取得した後に foreach で結果をひとつひとつ処理していく必要がなくなり、美しいコードが記述できます。

ヒント

PDO::sqliteCreateFunction および PDO::sqliteCreateAggregate を使用して、 SQLite のネイティブ SQL 関数を上書きすることができます。

参考