exec

外部プログラムを実行する

説明

stringfalse exec(string $command, array &$output = null, int &$result_code = null)

exec は指定されたコマンド command を実行します。

パラメータ

command

実行するコマンド

output

引数 output が存在する場合、指定した配列は、 コマンドからの出力の各行で埋められます。 \n のような後に続く空白は、この配列には含まれません。 配列に既に何らかの要素が 含まれる場合は、exec は配列の最後に追加される ことに注意してください。関数が要素を追加することを望まないのなら、 それが exec に渡される前に、配列の unset を呼び出してください。

result_code

引数result_codeが、引数 output と共に存在する場合、実行したコマンドの ステータスがこの変数に書かれます。

戻り値

コマンド結果の最後の行を返します。コマンドを実行し、 一切干渉を受けずに直接コマンドから全てのデータを受けとる必要が あるならば、passthru 関数を使ってください。

失敗時に false を返します。

実行されたコマンドの出力を取得するには、必ず output パラメータを設定・使用してください。

エラー / 例外

execcommand を実行できない場合、E_WARNING が発生します。

command が空だったり、null バイトが含まれている場合、 ValueError がスローされます。

変更履歴

バージョン 説明
8.0.0 command が空だったり、null バイトが含まれている場合、 ValueError がスローされるようになりました。 これより前のバージョンでは、 E_WARNING が発生し、false を返していました。

例1 exec の例

<?php
// ("whoami" コマンドをパスに有するシステム上で)
// 実行中のphp/httpdプロセスを所有するユーザーの名前を出力
$output=null;
$retval=null;
exec('whoami', $output, $retval);
echo "Returned with status $retval and output:\n";
print_r($output);
?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。

Returned with status 0 and output:
Array
(
    [0] => cmb
)

注意

警告

ユーザーが入力したデータをこの関数に 渡すことを許可する場合、ユーザーが任意のコマンドを実行できるようシステムを欺くことが できないように escapeshellarg または escapeshellcmd を適用する必要があります。

注意:

プログラムがこの関数で始まる場合、 バックグラウンドで処理を続けさせるには、 プログラムの出力をファイルや別の出力ストリームにリダイレクトする必要があります。 そうしないと、プログラムが実行を終えるまで PHP はハングしてしまいます。

注意:

Windowsでは、exec 関数はコマンドを起動するために最初に cmd.exe を起動します。cmd.exe を起動せずに外部プログラムを起動したい場合は、proc_open 関数を bypass_shell オプションを指定して使うようにしてください。

参考