Serializable インターフェイス

はじめに

独自のシリアライズ用のインターフェイスです。

このインターフェイスを実装したクラスは __sleep()__wakeup() をサポートしなくなります。 シリアライズが必要な場合には、自動的に serialize メソッドがコールされます。 このメソッドは __destruct() を実行しません。また、 メソッド内で明示的に書かない限りは一切の副作用を及ぼしません。 アンシリアライズされるときにはそのクラスが自動的に検知し、__construct() メソッドのかわりに適切な unserialize() メソッドがコールされます。 標準のコンストラクタを実行させたい場合は、unserialize() メソッドの中でそれをコールします。

警告

PHP 8.1.0 以降は、 __serialize()__unserialize() がない状態で Serializable を実装したクラスに対しては、推奨されない警告が発生します。

インターフェイス概要

Serializable
/* メソッド */
public stringnull Serializable::serialize()
public void Serializable::unserialize(string $data)

例1 基本的な使用法

<?php
class obj implements Serializable {
    private $data;
    public function __construct() {
        $this->data = "My private data";
    }
    public function serialize() {
        return serialize($this->data);
    }
    public function unserialize($data) {
        $this->data = unserialize($data);
    }
    public function getData() {
        return $this->data;
    }
}

$obj = new obj;
$ser = serialize($obj);

var_dump($ser);

$newobj = unserialize($ser);

var_dump($newobj->getData());
?>

上の例の出力は、 たとえば以下のようになります。

string(38) "C:3:"obj":23:{s:15:"My private data";}"
string(15) "My private data"
目次