PDO_SQLSRV DSN

MS SQL Server および SQL Azure データベースに接続する

説明

PDO_SQLSRV データソース名 (DSN) は以下の要素で構成されます。

DSN 接頭辞

DSN 接頭辞は sqlsrv: です。

APP

トレースに使うアプリケーション名を指定します。

ConnectionPooling

接続をコネクションプールから確保する (1 あるいは true) のかしない (0 あるいは false) のかを指定します。

Database

データベースの名前を指定します。

Encrypt

SQL Server との通信を暗号化する (1 あるいは true) のかしない (0 あるいは false) のかを指定します。

Failover_Partner

サーバーと、データベースのインスタンスのミラー (有効になっていて、かつ使える場合) を指定して、プライマリーサーバーが使えないときに利用します。

LoginTimeout

接続の試行のタイムアウト秒数を指定します。

MultipleActiveResultSets

マルチアクティブ結果セット (MARS) のサポートを無効にするか、明示的に有効にします。

QuotedId

SQL-92 の規則に従った識別子のクォートを使う (1 あるいは true) か、レガシーな Transact-SQL のルールを使う (0 あるいは false) かを指定します。

Server

データベースサーバーの名前を指定します。

TraceFile

データのトレースに使うファイルのパスを指定します。

TraceOn

確立した接続用の ODBC のトレースを有効にする (1 あるいは true) か無効にする (0 あるいは false) かを指定します。

TransactionIsolation

トランザクション隔離レベルを指定します。このオプションに指定できる値は PDO::SQLSRV_TXN_READ_UNCOMMITTED、PDO::SQLSRV_TXN_READ_COMMITTED、 PDO::SQLSRV_TXN_REPEATABLE_READ、PDO::SQLSRV_TXN_SNAPSHOT および PDO::SQLSRV_TXN_SERIALIZABLE のいずれかです。

TrustServerCertificate

自己署名のサーバー証明書をクライアントに信頼させる (1 あるいは true) か させない (0 あるいは false) かを指定します。

WSID

トレース用のコンピューター名を指定します。

例1 PDO_SQLSRV DSN の例

以下の例は、MS SQL Server データベースに接続する方法を示します。

$c = new PDO("sqlsrv:Server=localhost;Database=testdb", "UserName", "Password");

以下の例は、ポートを指定して MS SQL Server データベースに接続する方法を示します。

$c = new PDO("sqlsrv:Server=localhost,1521;Database=testdb", "UserName", "Password");

以下の例は、サーバー ID 12345abcde の SQL Azure データベースに接続する方法を示します。 SQL Azure に PDO で接続するときは、ユーザー名が UserName@12345abcde (UserName@ServerId) となることに注意しましょう。

$c = new PDO("sqlsrv:Server=12345abcde.database.windows.net;Database=testdb", "UserName@12345abcde", "Password");