mysqli::__construct

mysqli::connect

mysqli_connect

新規に MySQL サーバーへの接続をオープンする

説明

オブジェクト指向型

public mysqli::__construct(
    stringnull $hostname = null,
    stringnull $username = null,
    stringnull $password = null,
    stringnull $database = null,
    intnull $port = null,
    stringnull $socket = null
)

public bool mysqli::connect(
    stringnull $hostname = null,
    stringnull $username = null,
    stringnull $password = null,
    stringnull $database = null,
    intnull $port = null,
    stringnull $socket = null
)

手続き型

mysqlifalse mysqli_connect(
    stringnull $hostname = null,
    stringnull $username = null,
    stringnull $password = null,
    stringnull $database = null,
    intnull $port = null,
    stringnull $socket = null
)

MySQL サーバーへの接続をオープンします。

パラメータ

hostname

ホスト名または IP アドレスです。この引数に null を渡すと mysqli.default_host から値を取得します。可能な場合は、TCP/IP プロトコルの代わりにパイプが使用されます。ホスト名とポートが一緒に指定された場合は、TCP/IP プロトコルが使われます。例: localhost:3308.

ホストの前に p: をつけると、持続的な接続を開きます。接続プールから開いた接続上で mysqli_change_user が自動的にコールされます。

username

MySQL のユーザー名。 null の場合は、mysqli.default_user iniオプションに基づいてユーザー名が決定されます。

password

MySQL のパスワード。 null の場合は、mysqli.default_pw iniオプションに基づいてパスワードが決定されます。

database

null 以外を指定した場合は、クエリが実行されるデフォルトのデータベースとなります。

port

MySQL サーバーに接続する際のポート番号を指定します。 null の場合は、mysqli.default_port iniオプションに基づいてポート番号が決定されます。

socket

使用するソケットあるいは名前つきパイプを指定します。 null の場合は、mysqli.default_socket iniオプションに基づいてソケットが決定されます。

注意:
socket 引数を指定しても、MySQL サーバーへの接続時の型を明示的に定義することにはなりません。MySQL サーバーへの接続方法については hostname 引数で定義されます。

戻り値

mysqli_connect は、 MySQL サーバーへの接続を表すオブジェクトを返します。失敗した場合に false を返します.

mysqli::connect は、成功した場合に true を返します。失敗した場合に null を返します。

エラー / 例外

mysqli のエラー報告 (MYSQLI_REPORT_ERROR) が有効になっており、かつ要求された操作が失敗した場合は、警告が発生します。さらに、エラー報告のモードが MYSQLI_REPORT_STRICT に設定されていた場合は、mysqli_sql_exception が代わりにスローされます。

変更履歴

バージョン	説明
8.1.0	mysqli::connect は、成功時に `null` ではなく `true` を返すようになりました。
7.4.0	すべてのパラメータが、nullable になりました。

例

例1 mysqli::__construct の例

オブジェクト指向型


<?php

/* You should enable error reporting for mysqli before attempting to make a connection */
mysqli_report(MYSQLI_REPORT_ERROR | MYSQLI_REPORT_STRICT);

$mysqli = new mysqli('localhost', 'my_user', 'my_password', 'my_db');

/* Set the desired charset after establishing a connection */
$mysqli->set_charset('utf8mb4');

printf("Success... %s\n", $mysqli->host_info);

手続き型


<?php

/* You should enable error reporting for mysqli before attempting to make a connection */
mysqli_report(MYSQLI_REPORT_ERROR | MYSQLI_REPORT_STRICT);

$mysqli = mysqli_connect('localhost', 'my_user', 'my_password', 'my_db');

/* Set the desired charset after establishing a connection */
mysqli_set_charset($mysqli, 'utf8mb4');

printf("Success... %s\n", mysqli_get_host_info($mysqli));

上の例の出力は、たとえば以下のようになります。

Success... localhost via TCP/IP

例2 mysqli クラスを拡張する


<?php

class FooMysqli extends mysqli {
    public function __construct($host, $user, $pass, $db, $port, $socket, $charset) {
        mysqli_report(MYSQLI_REPORT_ERROR | MYSQLI_REPORT_STRICT);
        parent::__construct($host, $user, $pass, $db, $port, $socket);
        $this->set_charset($charset);
    }
}

$db = new FooMysqli('localhost', 'my_user', 'my_password', 'my_db', 3306, null, 'utf8mb4');

例3 手動によるエラーハンドリング

エラーの報告機能が無効になっている場合、開発者がエラーのチェックとエラー処理を行う必要があります。

オブジェクト指向型


<?php

error_reporting(0);
mysqli_report(MYSQLI_REPORT_OFF);
$mysqli = new mysqli('localhost', 'my_user', 'my_password', 'my_db');
if ($mysqli->connect_errno) {
    throw new RuntimeException('mysqli connection error: ' . $mysqli->connect_error);
}

/* Set the desired charset after establishing a connection */
$mysqli->set_charset('utf8mb4');
if ($mysqli->errno) {
    throw new RuntimeException('mysqli error: ' . $mysqli->error);
}

手続き型


<?php

error_reporting(0);
mysqli_report(MYSQLI_REPORT_OFF);
$mysqli = mysqli_connect('localhost', 'my_user', 'my_password', 'my_db');
if (mysqli_connect_errno()) {
    throw new RuntimeException('mysqli connection error: ' . mysqli_connect_error());
}

/* Set the desired charset after establishing a connection */
mysqli_set_charset($mysqli, 'utf8mb4');
if (mysqli_errno($mysqli)) {
    throw new RuntimeException('mysqli error: ' . mysqli_error($mysqli));
}

注意

注意:
MySQLnd は常に、サーバーのデフォルト文字セットを想定しています。この文字セットは接続時のハンドシェイク/認証のときに送信され、これを mysqlnd が使います。

Libmysqlclient が使うデフォルトの文字セットは my.cnf で設定したものです。あるいは明示的に mysqli_options をコールして設定することもできます。これは、mysqli_init のあとで mysqli_real_connect を実行する前にコールします。

注意:
オブジェクト指向型に関する注意: 接続に失敗した場合にもオブジェクトが返されます。接続が失敗したかどうかを確かめるには、先ほどの例のように mysqli_connect_error 関数あるいは mysqli->connect_error プロパティを使用しましょう。

注意:
接続タイムアウトなどのオプションを設定する必要がある場合は、かわりに mysqli_real_connect を使わなければなりません。

注意:
コンストラクタをパラメータなしでコールするのは、 mysqli_init をコールするのと同じ意味になります。

注意:
エラー "Can't create TCP/IP socket (10106)" が発生するのは、たいていは variables_order 設定ディレクティブに E が含まれていない場合です。 Windows では、これが含まれていなければ SYSTEMROOT 環境変数が使用できず、PHP が Winsock の読み込みに失敗します。

参考

mysqli_real_connect
mysqli_options
mysqli_connect_errno
mysqli_connect_error
mysqli_close