PHP マニュアル: 指定した関数を __autoload() の実装として登録する

説明

bool spl_autoload_register(callablenull $callback = null, bool $throw = true, bool $prepend = false)

指定した関数を、spl が提供する __autoload キューに登録します。キューがまだアクティブになっていない場合は、まずアクティブにします。

もしあなたのコード中に __autoload 関数が存在するのなら、それを明示的に __autoload キューに登録しなければなりません。なぜなら、spl_autoload_register は、 spl_autoload あるいは spl_autoload_call によって __autoload 関数のエンジンキャッシュを効率的に置き換えるからです。

複数の autoload 関数が必要となる場合でも spl_autoload_register は対応できます。この関数は autoload 関数のキューを作成し、定義された順にそれを実行していきます。一方 __autoload は、一度しか定義できません。

パラメータ

callback

登録したい autoload 関数。 null を指定した場合、デフォルト実装である spl_autoload が登録されます。

void callback(string $class)

class には、完全修飾子を示す、先頭のバックスラッシュが付くことはありません。

throw

このパラメータは、 spl_autoload_register が callback を登録できなかったときに例外をスローするかどうかを指定します。

警告

このパラメータは、PHP 8.0.0 以降は無視されます。かつ、false を設定すると警告が発生します。 spl_autoload_register は、引数が不正な場合常に TypeError をスローするようになっています。

prepend

true の場合、spl_autoload_register はキューの最後に追加するのではなく先頭に追加します。

戻り値

成功した場合に true を、失敗した場合に false を返します。

変更履歴

バージョン	説明
8.0.0	`callback` は、nullable になりました。

例

例1 spl_autoload_register を __autoload 関数の代わりに使う例


<?php

// function __autoload($class) {
//     include 'classes/' . $class . '.class.php';
// }

function my_autoloader($class) {
    include 'classes/' . $class . '.class.php';
}

spl_autoload_register('my_autoloader');

// あるいは、無名関数も使えます
spl_autoload_register(function ($class) {
    include 'classes/' . $class . '.class.php';
});

?>

例2 spl_autoload_register でクラスをロードしない例


<?php

namespace Foobar;

class Foo {
    static public function test($class) {
        print '[['. $class .']]';
    }
}

spl_autoload_register(__NAMESPACE__ .'\Foo::test');

new InexistentClass;

?>

上の例の出力は、たとえば以下のようになります。

[[Foobar\InexistentClass]]
Fatal error: Class 'Foobar\InexistentClass' not found in ...

例3 識別子には先頭のバックスラッシュが付かない


<?php

spl_autoload_register(static function ($class) {
    var_dump($class);
});

class_exists('RelativeName');
class_exists('RelativeName\\WithNamespace');
class_exists('\\AbsoluteName');
class_exists('\\AbsoluteName\\WithNamespace');

?>

上の例の出力は以下となります。

string(12) "RelativeName"
string(26) "RelativeName\WithNamespace"
string(12) "AbsoluteName"
string(26) "AbsoluteName\WithNamespace"

参考

__autoload